みやの思考の掃き溜め

東大法学部4年。公共政策における社会保障やロールズの正義論を関心分野に法律を勉強中。 …

みやの思考の掃き溜め

東大法学部4年。公共政策における社会保障やロールズの正義論を関心分野に法律を勉強中。 My main interests are public policy, especially social insurance and Rawls’s A Theory of Justice.

最近の記事

高校生に法学部を紹介することになって困った話

私はあるバイトをやっている。 それは、全国の高校生と自分の進路や大学生の実態などについて話し、今後の学習のモチベーションにしてもらったり、将来について考えるきっかけにしてもらうというものである。簡単に言えば、高校生と“真面目に”おしゃべりするバイトだ。 そのバイトでは当然のことだが毎回相手をする生徒さんが異なるので、最初に自己紹介してからでないと、お互い最後までぎこちないまま進んでしまうことになる。よく言われることだが、第一印象というのは非常に大事だ。 そしてその自己紹

    • 個人主義と恋愛Ⅱ

      Noteに初めて投稿した『個人主義と恋愛』であるが、それなりの人にフィードバックをもらい嬉しい限りだ。 今回の投稿はこの『個人主義と恋愛』の続編ともいうべきものだ。 というのも、投稿当時はそれなりに内容に満足していたが、今となってはそこまで大したことを言ってないなという印象だからだ。結論がはっきりしておらず、読んでスッキリ「そういうことなのか!」と納得する代物ではなかった。 思うに前回はスタート地点からこけていたと思う。それは「恋愛がヒトにとって必要なもの」という暗黙の

      • What is “university”?

        「大学とは人生の夏休みである」 おそらく一番有名な大学の定義だろう。 そして大学生にとって、自分こそが反例であると主張したくなる定義だ。 しかし、こんな誰が言ったかもわからない冗談半分な定義を、今日になってもなぜ我々大学生は完璧に「偽」として、以後歯牙にも掛けないとすることができないのか。 それはやはりある程度、この定義が的を得ていると思わざるを得ないからだろう。そうなるとちょっとは反駁したいという気持ちが湧いても不思議ではない。 私はこの定義はある意味正しく、また

        • “多様性”という言葉の脆さ

          「多様性が大事」「価値観はいろいろ」 最近このようなセンテンスがよく見られる。この「みんな違ってみんないい」という考え方は、これまでの歴史を考えるとごく最近主張され始めたものだろう。 例えば戦時中などは「総力戦」の名の下、宗教弾圧があったし国のために命を捧げることが最も尊い死に方だという考え方がいやでも植え付けられたのであって、それ以外の考え方を持てば精神障害者として精神病院に送り込まれたり、非国民として酷い扱い方をうけた。 このような歴史上の事実を知れば、誰でも「今は

        高校生に法学部を紹介することになって困った話

          コーヒー×SNS×経営学=?

          私はコーヒーが大好きだ。 私にとって飲み物といったらコーヒーであり、「No Coffee No Life」な性なのである。 以前はよく授業の空きコマや、作業スペースとして大学周辺のカフェやStarbucksに足繁く通ったが、一方で勉強は自室でしたいタイプなので、学年が上がって最近は外に出歩かずにコーヒー豆を買って自分で淹れて楽しんでいる。 さてそんな私であるが、地元に帰れば必ず行くカフェがある。確か大学1年生の冬に初めて訪れたはずなので、もうかれこれ2年ほど通っている。

          コーヒー×SNS×経営学=?

          個人主義と恋愛

          私は徹底的に個人主義者だという自覚がある。基本的に他人に興味がないし、自分のことは極力自分で全てやって他人に全く干渉されたくはない。 このような考え方は、生まれつき環境に恵まれ望むものは基本的に与えられて、不満なく学生時代を過ごした人間に特に多いように思う(もちろん他にもいるだろうが)。 個人主義者は、競争が激しい現代社会において「人は人、自分は自分」と割り切って、与えられた環境だけで特に不満なく生きていける非常に便利な生き物だ。 要は他人無依存な人種なのである、、、が