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ユニチャームの社長の高原豪久さんの仕事の哲学

STANDの宮原です。
本日はユニチャームの社長の高原豪久さんを紹介します。

今回、newspicksのシゴテツの記事を読みましたが、哲学や信念を持ち、堅実に事業を経営されている方だなと心に響きました。

社長として、2代目として、想像を絶するプレッシャーから決して逃げ出すことなく、真正面から受け止め、愚直にやってこられた方だなと思います。


周りから評価される結果を創りながらも、さらに高い目標を掲げることで慢心せず、実績を作ってきた方なので、自分自身も謙虚かつ愚直に仕事していこうと改めて思いました。ぜひ襟元が正されるのでご覧いただければと思います。

2001年に39歳で社長に就任。当初はその経営手腕を不安視されるも、圧倒的な実績で外野の雑音を跳ね返したユニ・チャームの高原豪久社長。生理用品や紙おむつなど国内の事業基盤を強化するとともに、新興国を中心とする海外展開を加速。80を超える国や地域に進出して現地ニーズを掘り起こし、社長就任時に約1割だった海外売上高比率を約6割に、売上高を3倍にするなど、同社を大きく躍進させた。なぜ創業者である父のカリスマ経営から、
社員が自立的に動く全員経営へと転換できたのか。
海外戦略、急成長を支えた人づくりなど、社長人生20年で培われた経営の要諦を語る。


意識的に現場に出向く
私は可能な限り現場に出向き、自分の耳目で得た「一次情報」を大切にしているのです。
今はコロナ禍で思うように身動きできませんが、以前は1年間の執務時間を3分割し、「オフィスでの執務」「海外の現場に出向く」「国内の現場に出向く」が等分に配分されるようにコントロールしていました。意識的に現場に出向くためです。

休日は近隣の小売店頭を巡り、自社商品がどれくらい棚を確保できているか、販売促進キャンペーン中の場合はそれに合わせた商品がきちんと並んでいるかなどを確認します。そこは決して人任せにはしません。部下を信用していないわけではありませんが、その人が介在している以上、完全に客観的な情報ではなくなりますからね。
必死にならないと成長できない
人は育てられない。勝手に育つもの。育つか育たないかは本人次第、というのが私の持論です。
このときも人が教えてくれるのを待っていたら、状況は何も変わらなかったでしょう。自分自身がその気になり、学ぶ材料や環境を探せば、おのずと道は切り開かれるのです。
途中で努力をやめていないか
どうしたら周囲に認めてもらえるのか。どれだけ頑張っても成果が出ない人や、本当にツキに見放された人もいるかもしれませんが、多くの場合、あともう一歩の努力が足りないのだと思います。
ビジネスにおいては、成功するまで粘り強く取り組む姿勢が重要です。「そんなことはない。私は努力している」と思うかもしれませんが、途中で努力をやめていませんか。努力にはレベルがあるのです。
ユニ・チャーム社内では、1の努力と10の努力と100の努力の話をよくします。アイデアを思いつくには1の努力、思いついたことを実行するには10の努力、成功するまでやめないには100の努力が必要なのです。
成果を出すまで諦めない
「人間は誰しも秘めた能力を有しており、これに大きな差はない」というのが、私の人間観です。
特にビジネスの世界では、執念を持って仕事に取り組み、成果を出すまで諦めない習慣さえ身につければ、誰もが一流になれると思っています。
順境にある時の心得

明治・大正時代の教育者、新渡戸稲造による『修養』に「順境にある時の心得」という章があります。
順境とは、自分の欲するままに、事が進行する場合をいいます。
人が油断するのは、とかく順境にあるときです。『修養』では、順境の人の警戒すべき危険として以下の5つが挙げられています。

一、順境の人は傲慢となりやすい
二、順境の人は職業を怠りやすい
三、順境の人は恩を忘れやすい
四、順境の人は不平家となりやすい
五、順境の人は調子に乗りやすい

二の「職業を怠りやすい」は、努力を怠るようになるということです。
私が消費者やお取引先、株主からの「一次情報」と接することに貪欲なのは、
この「順境にはやる5つの病」にかかっていないかを自問するためでもあります。

健全な危機感を持ち続けるには
とはいえ、人は順調に物事が運んでいるとき、有頂天になりがちです。
どうしたら慢心を戒め、健全な危機感を持ち続けられるのでしょうか。

どこに目標を置くか、ではないでしょうか。

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