マルタ奮闘記(隔離生活編)
人生で飛行機に乗ったのが3回、海外旅行は1回しか経験していない大学院生が1ヶ月半マルタでインターンで頑張るよって話。つらつらと駄文を重ねます。
意外と長くなってしまったので分けることにしました。研修編はこちらから。
Day1:渡航① 〜寝起きの英語は暗号〜
実は一人で飛行機乗るの初めてだからめっちゃ心配だったけど、案外すんなり搭乗できた。
航空会社はTurkish Airline。12時間の長距離飛行だったので、アマプラでエヴァを見た後は、浅い眠りを繰り返しながら大半の時間を過ごした。
1回目の機内食はこんな感じ。びっくりするぐらいブレてるが、味は良かった。
2回目の機内食はこれ。うとうとしている時に声をかけられ、びっくりするくらい話が入ってこなかった。かろうじて「Turkish one ? Or...」と耳に入ってきたので食い気味にTurkish one, please.と答えた。英語力は十分でないのは承知してたけど、寝起きってここまで理解力落ちるんだね。機内食が来ても眠気は収まらず、写真左上にある白い塊を豆腐と認識し、大量の塩を振ってしまった。どう考えてもTurkish oneって答えた機内食に豆腐はない。実際はナチュラルチーズだったので、一口食べた瞬間恐ろしい塩気に襲われた。幸先悪いスタートだ。
Day2:渡航② 〜危うくロストバゲージ??〜
寝ぼけたままの僕、ついにイスタンブール空港に到着。12時間浅い眠りを続けていたので、眠いまま未開の地に降り立つことになった。
ところで、よく海外に行くときはロストバゲージに気をつけろと言われる。一応僕は対策としてマルタまでの渡航をターキッシュエアライン一本にしていたので、中継地のトルコで荷物を受け取る必要はなかった。とはいえ、不安はあるので荷物を受け取れるところに一応確認しに行くことにした。
地図は頭の中に入っていなかったので前の人について行き、歩くこと約5分。最終的に辿り着いた先は男子トイレ。「そんなん地図がなくてもすぐたどり着ける...。」そう思いながら早速目的地に辿り着けずに空港中を徘徊することになった。結局30分かけてTransfer deskに聞きに行って荷物があることを確認できたが、事前に地図を頭に入れておくのは大事なのだと思い知らされるのだった。
荷物問題が解決して安心したのちは、約12時間の乗り継ぎ待ち時間。とにかく暇だったので空港中を探検した。なんか羽田空港より動線がわかりやすい気がした。
あと、書くべきことはあるだろうか。あー、そういえばトルコからマルタへの便で隣に座っていた人と仲良くなった。フランス出身で今カルフォニアで大学生やっているらしい。結構世界中を旅行している人で僕が行きたいと思っている都市のほとんどに行っていた。たくさん写真を見してもらって、たくさん話して、良い時間を過ごせた。また、どこかで会えたら良いな(ちなみwhatsappのアカウントは交換した)。
Day3:隔離1日目 〜え、相部屋?〜
異例づくしの海外滞在。早速想定していないことが起きる。見出しの通り、相部屋である。経緯については割愛するが、端的に言うと高すぎる隔離費用を抑えるため、ルームシェアをしようと持ちかけられたのだ。相談されたとき、「いや、まあできたらね。」と曖昧な返事をしたのが失敗だった。スタッフに聞いてみたらまさかのルームシェア可能で、14日間その日初めて会った人と過ごすことになった。隔離費用が9万近く浮くのは嬉しいが、初めての経験に初めての経験が重なり、なんだかてんやわんやだ。まあ、とてもフレンドリーな人だし、万が一のため重要なものは鍵付きのキャリーに入れてあるので大丈夫だろう。さて、2週間でどんなことが起きるんだろう。
ちなみに部屋はこんな感じ。びっくりするくらい立地の良いホテルだった。こんな高そうなホテル隔離施設にすんなよ、だったら必要費用をもっと落としてくれ...。
後はなんだろう。あー、食事については朝食のみホテルサービスで、昼夜はデリバリーとなっている。お昼はwoltというアプリを使ってホテル近くのカルボナーラを頼んでみた。こんな感じである。見た目はすごく美味しそうだろう。実際味は良いのだが、薄味が好きな僕にとってはびっくりするくらい塩気が濃かった。
ちなみ日本のデリバリーと違い、袋も容器も全部紙製、食器も木製なので、日本と比べてプラゴミがかなり少なかった。結構食事だけでも日本と違うんだなとしみじみ思った3日目だった。
Day4:隔離2日目 〜マルタの朝は心地よい〜
インターン先の始業時間が7:30なので、隔離期間の間にこの生活リズムに慣れておく必要がある。そこで、ホテル生活でも朝は6:30に起床、夜は23:00就寝のリズムで生活することにした。
予定通り朝6:30に起床した後は、7:00からバルコニーで作業。気温は24℃で空気も心地よい。おまけにオーシャンビューなので、隔離期間であることを忘れてしまう贅沢な朝だった。
そういえば、ルームシェアしてる人とのコミュニケーションだが、かなり難航している。ルームメイトの方が自分より英語が話せるのは確かなのだが、訛りがあって単語が判別できない。どのくらいやばいかというと「toothpaste」が聞き取れないレベルだ。まあ、僕の英語力が低いのが悪いのだが、英語ビギナーにとって聞いたことないアクセントは難敵。この2週間の間に慣れることができるといいな。
Day5:隔離3日目 〜異文化を知る〜
だいぶこの環境にも慣れてきた。修論の作業に、英会話レッスン、後はだらだらとYouTubeを見て過ごす1日。非常に退屈だ。目の前の海で遊ぶ人達を横目で流しつつも、耳に入る黄色い声に苛立ちを覚える。おそらくルームメイトもこの生活を退屈に感じ始めたのだろう。今日は1時間くらい彼と雑談をした。
彼はパキスタン出身で出稼ぎのためにドバイなどを渡り歩き、今回マルタに来たようだ。家族のこと、彼がムスリムだということ、イスラム教はどんな宗教か、様々な話を聞くことができた。
面白い話の1つに家族観の違いがある。僕は家族と言われたら「両親、弟、祖父母、叔父叔母」の10人程度を思い浮かべる。しかし、家族のために出稼ぎに来ている彼に家族はどのくらいいるのか聞いたら80人はいると言っていた。まあ、単純に一人一人が子供をたくさん産んでいるからこの人数なのだろうが、姉の夫の家族も一部養っているというのだから、明らかに僕の価値観とは異なった。自分の親戚含め日本は核家族が多く経済的に独立しているから、独立していないパキスタンの家族とは価値観が異なるのかもしれない。また、1年に一度この80人が集まって3日間パーティーをするというのだから驚きだ。1日目からみんなでご飯を食べ、2日目からはビデオを回す。みんなが各々の国に帰った後はこのビデオを共有し、家族全員で思い出を共有するらしい。異なる文化ではあるが、なんとなく魅力的にも映った。
加えて、出稼ぎの話をしたときにも温かい話を聞けた。日本では比較的自分(もしくは新しくできた家族)のために働く人が多いと思うし、出稼ぎで家族にお金を送るというのはそこまで多くないと認識している。それを彼に話したら、「僕はお父さんやその他たくさんの大人の出稼ぎで生かしてもらった。だから、僕が家族を養うのは当然の話だよ」と言っていた。たった1つしか年が違わないのにこのような考えを持てるのはすごいなと純粋に人間性の差を感じた。一方で彼は、「彼女を作るなって言われるのは嫌だけどね。地元にいると、祖母が自分のところにお金が回らなくなることを心配して彼女を作るなと言ってくるんだ」と付け加える。そして、「でも、彼女は欲しくなっちゃうし、だから海外で女の子にアタックするんだ。」と言っていた。思わず笑ってしまったが、彼に対する親しみの感情が深まった時間となった。
Day6:隔離4日目 〜無知の知〜
今日もルームメイトと話をした。今回は彼の祖国であるパキスタンについて。パキスタンというと真っ先に思い出されるのはカシミール地域である。世界史でも習った通り、インドとパキスタンの間の領土問題だ。そんなイメージが先行するため、かなり危険な国に住んでいたのかなと思っていたが、どうやら最近は少し違うようだ。彼曰く、ここ10年くらいでかなり安全な国になり、真夜中とかに歩き回らない限り危険な目にあうことはないという。パンデミック前まではパキスタンの雄大な自然を目当てに観光客も多く訪れていたそうだ。あー、自分は何も知らないんだなとこの話を聞いて改めて感じた。思えば高校2年で世界史(近代史のみ)を習ってからもう7年は経とうとしているのだ。状況は刻々と変わっていったのだろう。大学生の間は全くと言っていいほど海外との接点を持っていなかったが、もう少し海外のことを見て聞いて学んでみるのも面白そうだなとしみじみと感じる時間となった。
Day7:隔離5日目 〜フティーラが美味い〜
今日のお昼はフティーラ(Ftira)と呼ばれるマルタの伝統食を食べた。フティーラというのはパンの名称で、基本的にはイワシやマグロ、ジャガイモにフレッシュトマト、タマネギ、オリーブなどを挟んで食べるらしい。今回は写真のようなソーセージやベーコンの入ったものを食べた。
パンの食感としてはフランスパンに近い。外はサクサクというよりもカリカリという感じで、中はずっしりとした感じ。一口一口食べ応えがあるため、これだけで十分お腹いっぱいになった。味の方はというと、塩気のきいた具材に負けないほどパンの甘みも感じられ、非常に美味い。マルタでの食事5日目になるが、一番美味しい気がした。
ちなみに、このフティーラというのは昨年にユネスコの無形文化遺産にもなっており、起源はなんと16世紀にまで遡れるらしい。それだけ長く愛されているフティーラなら、もっといろんなお店で食べてみても良いのかも。とりあえず、ゴゾ島でのフティーラも有名なようなので隔離がとけたら食べに行こうと思う。
そう言えば、このフティーラに合わせてチョコレートマフィンも頼んだ。写真が下手くそなので、どうみても"丸焦げの何か"にしか見えないが、味は悪くない。せっかくnoteに残すなら写真を撮る練習もしないとなと思った。
Day8:隔離6日目 〜飯以外に語ることなし〜
隔離の日々も明日で1週間となる。ここまでくると正直、何ら新しいことは起きない。となると、話題にできるのは飯くらいである。ここ1週間はピザ・パスタ・ハンバーガー・フティーラとまともに野菜を摂ることができない食事が続いていた。そんな日常を英会話の先生に相談したら、Gyros(ギロピタ)という料理が良いと紹介してくれたので早速頼んでみることにした。
またもやわかりにくい写真で恐縮だが、トルティーヤの一種らしい。ギリシャの料理の1つで、カットした肉・トマト・オニオンをザジキというヨーグルトソースで和えたものもパンで包んだもののようだ。このお店のGyrosには香草と香辛料も入っていた。味については、ヨーグルトソースの酸味が中心にありつつも素材の旨みを存分に生かした味わい。噛み締めていくと徐々に香草の香りや香辛料のピリッとした辛味が口の中に広がった。薄味好きの自分にとっては、初めて自分好みの味の濃さで口に運ぶ手が止まらなかった。昨日のフティーラを超えてこれが一番美味いかもしれない。どうやら他の味もあるようなので、また頼んでみたいと思う。
Day9:隔離7日目 〜やっと1週間〜
今日でやっと隔離から1週間が経過した。これまではそれなりに新しいことがあったので楽しめたが、ここからさらに1週間あるのはかなりしんどい。もう少しこの期間をワクワクと楽しいものしたいので、ここから1週間はマルタで行きたいところリストでも作ってみようか。
ということで、今日まとめるのはマルタの首都バレッタ。勤務先もすぐ近くなので、一番お手軽に観光に行けるところかもしれない。バレッタは16世紀に聖ヨハネ騎士団によって建設された、歴史に彩られた街で城壁やバロック様式の建物など、要塞都市としての面影が深く残っている地域のようだ。町全体が世界遺産となっており、洒落たカフェやレストランも多いことから歩いているだけでも楽しいエリアらしい。
うーん、とても良い。城壁都市というのは日本にはない都市構造なのでぜひ地図を見ながら歩きまわりたいなと思う。9月中は仕事が13:30に終わるのでたくさん散歩に行けるかもしれない。ワクワクしてきた。
次に、個別の建物についてまとめてみよう。
① 聖ヨハネ大聖堂(St John's Co-Cathedral)
料金: 大人€10、学生/高齢者 €7.5 / 開館日時:9:30-16:30
1577年、騎士団がその名前を冠したキリストの授洗礼者聖ヨハネを称えるために建てた大聖堂。畳一畳よりやや小さめの大理石の板が敷かれており(その数約400)、そこにラテン語で墓碑銘や絵が描かれているようだ。全体的な建築様式で言うとバロック形式に当たるらしい。確かに、内観の装飾の華麗さや散見される楕円ぽいイメージはルネサンスではないように映る(専門家がこのコメント見たら突っ込まれそう)。ぜひ1度訪れてみたい。
②騎士団長の宮殿(Grand Masters Palace)
開館日時:10:00-16:00(月〜金)、 9:00-17:00(土・日) / 休館日: 木曜
聖ヨハネ十字軍の騎士団長がかつて騎士団の統率を行ったという宮殿だそうだ。聖ヨハネ十字軍とは16世紀のオスマン帝国の船団から自国を守り切ったマルタ騎士団のことで、その起源は1000年前まで遡れるらしい。内部には騎士団長が私費を投じて織らしたアフリカ、インドの風物をみせるタペストリーやグレートシージ(大包囲戦)の名場面を描いた欄間絵などがあり、一見の価値アリとのことだ。
眠くなってきたので続きはまた明日。おやすみなさい。
Day10:隔離8日目 〜今日もまとめるよ。首都バレッタ〜
昨日はバレッタの建物について調べている途中で眠くなって、調べるのをやめてしまった。今日はその続きを調べていきたいと思う。
③ アッパー・バラッカ・ガーデン(Upper Barakka Gardens)
開館日時: 7:00-22:00
地中海随一といわれる良港グランドハーバーを見下す展望デッキがある公園。昼12時にはグランドハーバーを守るように構えられている大砲が発射され時報を知らせてくれるようだ。騎士団が作った都市を高台から望むことができ、青い海とマルタストーンのベージュ色の対比も味わうことができるみたいだ。
④ マヌエル劇場(The Manoel Theatre)
開館時間:10.00-19.00(月〜金)、10.00-13.00(土)
1731年に建てられたヨーロッパで3番目に古い劇場らしい。今でもオペラ等で使われるらしく、4階までの桟敷席(さじき)が美しい。行けるかわからないが、行く場合はここから予約しようと思う(https://www.teatrumanoel.com.mt)。
残りの行きたいところはここにまとめておこう。広場とかもどんな感じに使われてるのかみてみたい。(https://goo.gl/maps/9bCi9hyu2HcPp3Py5)
Day11:隔離9日目 〜宿泊先が決まった〜
今日、ついに隔離後の宿泊先がマルタ大学の学生寮に決まった。おそらく2人部屋になるので、どんな同居人になるか楽しみだ。宿泊費は1ヶ月6万とやや割高だが、1ヶ月での契約ができるだけありがたい。ちなみに部屋はこんな感じになりそう。
と近況報告をしたところで、今日もマルタについてまとめよう。今日まとめるのはマルタのスリーマ地区。昨日調べたヴァレッタの対岸に位置するエリアである。特に有名な建物があるわけでもないのだが、あるものにものすごく惹かれたので書くことにした。
引用:(https://jmnmayumi.com/2019/04/29/バレッタ⇔スリーマ間フェリーで行く方法/#i)
そう、フェリーである。バレッタースリーマ間を30分間隔で運行しているそうだ。なんと費用は片道1.5ユーロ。思っていたよりだいぶ安い。フェリーで辿り着いた後はこんなところに行っても良いかもしれない。
ここはインディペンデンスガーデンという場所らしい。まあ、一種の公園みたいなものかな。海岸沿いにあり、海を一望できるため良い散歩ができそうだ。
Day12:隔離10日目 〜お腹が痛い〜
サブタイトルの通り、お腹が痛い。おそらく夕食に食べたパスタが原因だろう。ガーリックの香りが染み込んだ油たっぷりのパスタがお腹の中で暴れている。マジで失敗した。今後はガーリック系は控えよう...。
腹痛で思い出したが、「欧米の水道水は硬水だから飲まない方が良い。飲んだらお腹を壊すぞ。」という旨の話をよく聞いたことがある。ただ、実際に飲んでみると別に水道水ではお腹を壊さなかった。百聞は一見にしかず。行ってみると実は違ったみたいなことは往々にしてあるのだと改めて気づかされた。
さて、どうでも良い話はこの程度にしておいて、今日もマルタの観光地について調べよう。首都バレッタ、その対岸スリマときて続くのは古都イムディーナ。どうやらバレッタが首都になる前の中心地のようだ。バロック建築が見られるバレッタは近世の雰囲気漂うが、イムディーナでは中世の雰囲気を楽しめるらしい。
(引用:https://tabizine.jp/2019/01/04/227008/)
うーむ、良い。これを見るだけでもだいぶバレッタとは雰囲気が違う。時間帯にもよるのかもしれないが、この写真からは静寂を感じる。歩いてるだけでちょっと大人な気分になれそうだ。
さて、ここからは個別の建物についてまとめたい。
① メインゲート(Main Gate)
位置情報:バス停「Rabat 3」より徒歩5分
イムディーナに通じるゲートは3つあり、その中でもひときわ目立つ門がメインゲートだろう。中世の趣を残すイムディーナ であるが、このゲートは1724年に建設されたもので様式としてはバロックに当たるらしい。門にはヴェレーナ家の紋章であるライオン(戦いの戦利品を運ぶ様子)の像が施されている。ゲートの内側にはマルタの守護聖人、聖パウロ、聖パプリウスそして聖アガタが彫られている。
② 聖パウロ大聖堂(The Cathedral)
位置情報:メインゲートより徒歩3分
開館時間:9:30-17:00(月〜土)/ 15:00-17:00(日)
料金:大人€5、学生€3.5
マルタで最初の大聖堂と言われる聖パウロ大聖堂は町の中心的建造物だそうだ。何度もの修復、拡張を経験し、1693年には大地震でほぼ全壊まで至ったらしい。現在の大聖堂は1702年にマルタの建築家ロレンツォ・ガファによって再建されたようだ。教会内部は繊細は装飾等はなく、それが逆に荘厳な雰囲気を作り出していると観光局の記事には書かれていた。なんとなくだが、ゴシック建築のように見える。ぜひ、バレッタの大聖堂との違いも堪能したいと思う。
③ ノルマンハウス-パラッツォ・ファルゾーン(Palazzo Falzon)
ノルマンハウスとして知られているこの屋敷は、イムディーナ最古の建造物の1つらしい。15世紀後半に建設されたこの建物はマルタ騎士団長が一時滞在に利用したそうだ。授業で習ったポインテッドアーチがこんなにもわかりやすくあると、なんだか進研ゼミでやったところがテストに出たみたいな気分だ。
残りの行きたいところは、また別にまとめておこう。
参考:https://stayway.jp/tourism/mdina-spot6
Day13:隔離11日目 〜西洋建築史勉強し直し中〜
ここ3日間くらいマルタの行きたいところリストをまとめていたので、西洋建築史に関する記事を読む機会が増えていた。なんとなく建築様式について学び直していると、意外と楽しくなるもんだ。いっそ勉強し直してみるかと思い立ち、今日は古代ギリシアからビザンチン建築まで振り返ってみた。ドリス式、イオニア式、コリント式、ペディメント、ヴォールトといった言葉たちを記事で眺め、朧げな授業の記憶を辿る。明日には、ゴシック建築やバロック建築などマルタに多く存在する建築様式にも到達すると思うので、しっかり知識をつけて遊びに行きたいと思う。
まあ、そんなこんなで暇な時間を費やしているが、気づけば隔離も11日目である。あと3日でここを出てインターンに行けるという嬉しさと果たして僕の英語力は通用するのかという不安に挟まれ、複雑な気分だ。そういえば、僕が行く会社には他のインターン生もいるみたいで、最近よく連絡を取っている。アイルランド人の男性で、とてもフレンドリーだ。初日にイントロダクションがあって、2日目は建築物の修復作業の現場に行って話をたくさん聞いたらしい。早く僕も同行したいな。
※ 今日は眠すぎるので観光地調べは休止。明日はゴゾ島について調べようと思う。
Day14:隔離12日目 〜ゴゾ島楽しそう〜
今日は昨日調べられなかったゴゾ島についてまとめる。ゴゾ島はマルタの中で2番目に大きい島で人口は約40000人ほど。現地ではマルタ人とゴゾ人とを分けて語るほど、性格が異なるらしい。交通手段としては、マルタ島北部のチェルケウア港とゴゾ島イムジャール港の間を30分~1時間間隔で運航するフェリーで行くようだ(所要時間30分程度)。聞くところによると、どうやら行きはお金を取られず、帰りに往復分取られるらしい。どうせゴゾに行った後は本島に戻るんだからその時に取れば良いという考えらしく、ここからゴゾ人の大らかさが感じられる。
さて、ゴゾ島について概説したところで、具体的な観光地をまとめていこう。
① チタデル(Citadelle)
開館時間:9:30-17:00 (祝日休み)
ゴゾ島一帯を見渡せる要塞。島の中心部ヴィクトリア に位置する。この要塞は海賊に襲われた際の避難場所、攻防の場所としての役割を果たしたらしい。
② ゴゾ大聖堂(The Cathedral)
開館時間: 5:00-20:00
チタデルの要塞の中に建つ大聖堂。内部には赤とゴールドのきらびやかな装飾が施されている。建築当時は天井にドームを造る予定だったが、資金不足で造ることができなくなり、苦肉の策として中からみると天井がドーム型に見えるよう、だまし絵を施したようだ。テレビで見て以来、マルタで一番行きたいところである。行くのが楽しみだ。
③ ラムラ湾
これもテレビで見て以来、1回は行きたいと思っている場所。ラムラ湾のラムラはマルタ語で赤い砂という意味らしく、赤茶の海岸と真っ青な海の対比が美しい。
④ ソルトパン(Saltpans)
風と波によって荒く削られた岩がそびえ立つビューポイントの一つ。ローマ時代より使われている塩田では、ゴゾ産の塩が作られているらしい。この塩はお土産としても人気らしいので覚えておこう。
参考:https://stayway.jp/tourism/gozo-spoy6
Day15:隔離13日目 〜隔離最終日〜
長い隔離もこれで最後、ついに今日が最終夜である。慣れない土地で、慣れないルームシェアをする生活も気づいたら2週間が経った。この間に僕の英語力が高まったかと言われれば答えはノーだが、どうやってやり過ごせば良いかは掴めた気がする。まず、当たり前だけど、わからないときははっきりとわからないと言う。次に、大事な話を聞いた後は「You mean〜」と相手の話を要約して確認する(間違っていた場合は指摘してもらう)。そして最後に、はっきりと大きな声で話す。しっかりとこの3つは意識してインターンシップに臨みたいと思う。
そして、久しぶりに外を出歩けるので楽しみで仕方がない。しっかり眠って明日に備えよう。そして、物を無くさないように気をつけよう。ところで、今気づいたのだが職場で配る用のお土産失くしとるやん俺。
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