見出し画像

オランダ人と付き合って経験したこと

お久しぶりです、がっきーです。何やかんやでアムステルダムに来て一年と半年程経ちました。そして実は一年以上付き合っているオランダ人の彼氏がいます。基本的には平和に波風の立たないカップルではあるのですが、たまに荒波はやって参ります。

ちなみに、フランス人やイタリア人と過ごせるであろう甘々な時間などはやって参りません。笑 ともかく、サンプルは一人ですがオランダ人男性と一年以上付き合ってみて経験したことをお話ししたいと思います。

よかったこと

家事をめっちゃしっかりする
本当に、めっちゃしっかりします。オランダ人の大半は18になると家を出て一人暮らしを始めるようなのですが、本当に丁寧に暮らしてるなぁって印象があります。そりゃ部屋が多少汚い日もありますが、お掃除する日は掃除機かけて拭き掃除までしっかり。毎日基本自炊ですし。共通の趣味が料理というのもありますが、作るだけでなく皿洗いまでしっかり一緒にやってくれます。アイロンがけも多分私より上手です…彼ママ曰く「いい男は自分でアイロンがけするのよ」とのこと。彼ママの教育の賜物。ママさん、彼はいい男に育ってますよ。

生理の話を聞くのに寛容
生理=気持ち悪い、理解できないもの、と思い込んでいる男性が多いと思っていたのですが、彼は割と何でも受け入れてくれます。お腹痛いとか、放っておいてとか、色々ああしてこうしてってわがまま言ったりもするんですけど、「しんどいよね〜」ってお腹に語りかけてくれます。笑
ピルの話だけじゃなくてIUDとかも知ってて、オランダの性教育の進み具合に感激しました。しんどいのを理解しようとしてくれるだけで本当に助かります。

女子に理想を描かない
いい意味で現実的です。女の子だから料理して化粧していつもキラキラで可愛い服着てて…とか、そういう理想がないっていうのがとても楽です。もちろんお出かけの時は着飾りますけど、私がダラダラしていても部屋着でいても、Tシャツにヨガパンツでも、多少足にムダ毛が生えても、失望していないようです。変に気を張らなくて済むのがとてもありがたいです。彼も私の目の前でブッておならしますけどMy frog~って言って笑いあえてます。笑

私のコンプレックス=相手の好きなところ
私は典型的な平たい顔族の日本人顔安産体型158cmなのですが、一重、鼻の低さ、お尻の大きさがコンプレックスだったのですが、それらすべてが彼氏のストライクゾーンにドンピシャだったらしいのです。一緒に服や下着選びしてても、「これどう?」って聞かれるもの、結構な確率でアジア人のモデルさんが着ているものです。笑
「これ人種差別にならないよね?!髪や目が暗い色の人が好きでさ…単純に好みだから信じて!」って必死で語られました。笑 

ご家族が素敵すぎる
彼のご家族は本当に素敵です。歴代彼氏のママさんに会ったことないので比較はできないのですが、絶対嫁姑問題なんか起こらないだろうなと思うようないつも笑顔のママさん。お料理担当大臣かつ優しいパパさん。弟くんは割と我が道を行くタイプですが、単純にいい人。なんせみんな英語を話してくれるのが本当にありがたいです。最初は私のためだけに英語を話してもらうのは心苦しかったのですが、「あんたと話したいのよ〜」ってオーラがいっぱい出てるママさん見たらそんな気持ちも無くなりました。隔離生活中のイースターもハグできないからって言って肘どうしタッチするみたいな感じで、どうにかして挨拶しようってしてくれるママさんが可愛いかったです。オランダの家族が皆そうかと聞かれるとわかりませんが、私はこの素敵なみなさんに囲まれているので、ギスギスすることはないんだろうなぁと思っています。クリスマスになぜか私も彼伯父伯母さんご家族のおうちへの旅行に誘われ一緒に行ったのですが、そこのご家族にもwelcomeって感じで疎外感が全然なく、もう何というか、あったかい家庭ってこういうことか、と思いました。実を言うと伯母さんはシャキシャキ行動する方だったので最初少し怖かったのですが、めちゃくちゃいい人でした。お近づきの印に石鹸までくれました。「家族に乾杯、あっ、でもあなたもwelcomeだからね!」なんて言ってくれてもう、ありがとうございますとしか言えない。

苦しんだこと

男女の友情の深さ
男女間ってこんなに仲良くなるの?って思うほど彼が女友達と仲良しな時がありました。日本だとカップルじゃない男女二人が同じ部屋ってなんか臭うじゃないですか。そして私はそれが嫌だったんです。彼と彼の親友の彼女が二人で部屋で過ごしていたことが発覚し、その理由が女の子が親に隠れてタバコ吸いたいから、という事件が起こりました。そのシチュエーションが私にはどうしてもわからなくて。何で私の彼氏の部屋なのかと。せめてバーとかに行ってくれと思いました。これはオランダでは普通だと言われましたが、サンプルが一つしかないのでその時は何も言えなかったですし、これを伝えると嫉妬深いと思われるのではないかと思ったのでなかなか口にできなくて辛かったです。しかも、後々オランダ人の女の子の友達にこれを相談すると、「まあ気にする人もしない人もいるだろうけど、こういうのが浮気の始まりになりがちではある」とのことだったので、「オランダ」の常識ではないのかもしれません。最終的にこのポイントはどうしても譲れなかったので「女友達と二人で会うときは外で会う」で解決しました。

ケチ
ケチです、単純に。例外はあるものの、基本的にthe cheapest is the best.一年記念日のプレゼントはラッシュの石鹸です。嬉しかったんですけど、一年経っても消え物かぁ、と思うと何だか切なくなってしまいました。半年記念日では自分から「何か渡すね」って言ってたのを完全に忘れていたのでそれに比べたら成長でしょうか。お誕生日には旅行のプレゼントをいただきました。これはいい思い出になったので嬉しかったですけど、オランダ国内旅行だったのは彼がオランダ人で学生の間オランダ国内の交通費がタダなのもある訳で。旅行中もご飯は折半でしたし。やっぱりケチですね。笑
オランダ語には"skere tatta" という言葉があります。あまり綺麗ではないのですが、「ケチ臭い典型的なオランダ人」を揶揄する言葉です。そんな言葉があるくらい、ケチな国民性があるのは否めないでしょう。

オランダ語が話せないということ
これは私の問題ですが、オランダ語が話せなくても日常生活に困らないのは事実です。しかし、周りで何を話しているかわからないと言うのは結構苦痛で、パーティなどに連れられて行った時も彼氏が近くで英語を話してくれていないと完全にぼっち。英語を話してくれる人もたくさんいますが、話したがらない人がいるのももちろん事実。彼が私をほっぽって元カノと30分ほどオランダ語で会話を続けたときは激怒しました。後々、彼に私が日本語で元彼とそんだけ話しててもいいのね?あなた以外が日本語でしか話してない時にほったらかしていいのね?って懸命に語りかけた結果わかってくれたので解決はしています。言語の習得には時間がかかるので、少なからずオランダ語を話せない中、どう問題を解決するかというのは課題です。

超ローコンテクスト
察する文化がないオランダで育った彼。なーーんにも察せないです。私が言葉を濁すと全部話すように促します。「悪いこと」があって落ち込んでる、って話を始めたらその「悪いこと」を私があまり言いたくないのかな、と察せず突っ込んで聞いてきます。気になるから全部言いたくないなら言うな、と言われました。全てを明確に話さないといけなかったり、主語が曖昧だと(これは私がいきなり相手が主語をわかっていると思い込んでtheyとか使うので私のせいですが)突っ込まれたり。彼もだんだん慣れてきたようではありますが、たまに「ローコンテクストだなぁ」と思う節はまだまだあります。

ざっとこんな感じでしょうか。細かいことを挙げればキリはないのですが、いいことも悪いこともこの一年数ヶ月で経験してきました。この記事を書き始めたのは実は1月でゆっくり書き進めていたのですが、その後にコロナが流行り、隔離生活が始まり、などがあったので加筆修正をして本日投稿するに至りました。またぼちぼち投稿できたらなと思います。では。

Fijne dag en tot zients!

1999年生まれ。オランダにいる大学生。有益な情報をシェアしたい。