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あなたは差別されていますか?

運命の出会い
あなたは運命の出会いを信じますか?
私には二人「出会わされた」と感じる男性が二人いる。
そのことをお話ししたい。

教師の変化

バーーンッ
ドアが音を立てて開いた。
「なんか、機嫌が悪いらしいな。」
教師が入ってきた。
今でいったらパワハラ気味の教師だった。

今日は授業はしない。
宿題の答え合わせをする、と言い出す。

席順に解答を発表させる。
間違った生徒には
「こんな問題もわからないのか!」
と怒鳴る。
クラスの雰囲気は最悪だ。
寝出す生徒も、内職し出す生徒も。

ある問題で不正解が続いた。
学年トップの生徒の番になり、その子が答えた。
「お前もわからないのか!」
その後、誰も正解を出すことができなかった。

チャイムが鳴り、教師が正解を言う。
生徒たちはざわつき始める。
その答えは、学年トップが答えた内容と一緒だった。

日頃からの理不尽な態度もあり、
次回の授業はクラスみんなでボイコットしようとなった。
次の授業では誰も何も答えない。
みんなの覚悟を感じた。

ボイコットした次の授業には学年主任が現れた。
そして、教師の言い分を話した。

その教師はキリスト教だと言う。
そのため、いつも理不尽な扱いを受ける。
今回もそうなのだろう。
と言うものだった。

クラスメイトたちは呆れてしまう。
みんな、教師がキリスト教徒だと言うことは初めて知った。
クラスメイトたちは理不尽な教師の態度に憤りを感じてして行動した。
教師は自ら人を攻撃して、反撃されたら自らの誤りには目を逸らし、
「自分はキリスト教徒だから差別されているんだ」
と論点をずらしてきたのだろう。

数年後、本屋で立ち読みをしていると、
「先生!何しているんですか?」
先生に会えたことを喜ぶ生徒の声が聞こえた。
「すごい人気者の先生なんだろうな」
と思っていたら、
「みんな、こんにちは」
と聞き覚えのある声が。
そう、私たちが授業をボイコットした教師の声だった。
まさかと思った。
そっと覗き、様子を伺っていた。
口から出る言葉は、私たちが聞いたことのない穏やかで優しい言葉だった。
驚いた。
人って変わるんだな。
そして周りの人間も変わるんだな、と。


彼女の葛藤

「お前、ここ間違ってんジャーン!」
彼はこうやって自分を守っていた。
彼と言うべきか、彼女と言うべきなのか。
今で言う、LGBTの子だ。

高校で同じクラスだった。
ずっと苦労してきたのかもしれない。
攻撃される前に、攻撃して身を守っていることがわかった。
だが、些細なことで友達を非難している姿をみるのは決していい気分ではなかった。

ある時、彼と同じグループになることになった。
私は正直ラッキーと思った。
下手な男子となると口だけ出して何もやらない。
でも彼は話し合いもできるし、真面目なのを知っていたから。
しかし、私は彼と喧嘩することになる。

それは、初めてのグループワークの時だった。
「だから、そこ違う!」
「ほら、またここ!」
と友達の間違いにいちいち口を出す。
「いいよ、待つからそんな言わなくても。」
思わず、出た言葉だったが彼を怒らせてしまった。
自分がLGBTだからそんなこと言うんだろう!と。
「違います。性格が悪いからです。」
と言ってしまった。
すると彼は教室を飛び出して行ってしまった。
まるで、少女漫画の一コマのようだった。
たぶん、あなたは苦労してきたんだろう。
あなたを馬鹿にする人間は、
私を見たら貧乏人と馬鹿にするし、
あの子が持ってるキャラクターが気持ち悪いと馬鹿にする。
そんなやつのために嫌な人間にならないでくれと。
私と同じグループが嫌なら外してくれと先生に頼んで、と。
私は彼の友達に伝言を頼んだ。

彼は私とグループで活動した。


あなたは自分で十字架を背負っていませんか?


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