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トランスジェンダーのパートナー探し

LGBTのうち、LGBは性的指向、Tは性自認を表します。
ですが、もちろんこれだけではすべて表現できません。
自分の性的指向が「こうだ、このような人が好きだ」といえる人も
多いのですが、性自認で分けられたトランスジェンダーという言葉には、
性的指向は含まれていません。
ではトランスジェンダーのひとの好きになる人は?

よく聞かれます。

単純に考えると、現在女性として生活するトランスジェンダーは、当然に男性が恋愛対象だと思うかもしれません。

しかし、そう単純にはいきません。

現に、MtF(Male to Female)の私は、自分は確実に女性だという認識で生きてきましたが、恋愛対象について、長い間、悩んできました。
色々と試行錯誤したのですが、自分が男性が好きなのか、女性が好きなのか決められないのです。どちらの性別の人と付き合っているという想像ができてしまったからです。
でも、それだけにとどまりませんでした。

そう、自分の好きになる人(妄想の中で)は、中性的な人に、より惹かれることに気づいたのです。男性、女性というカテゴリーにとらわれない人が好きだと気づいたのは、最近です。
それまで、自分は「どちらが好きなのか?」と、二者択一を自身に求めてきていたのです。しかし、気づいたのは、「そうではない」ということです。
え?と思われた方もいらっしゃるでしょう。そして、それはLGBTのどれなのか?と。
当然、単に4種類を表したこの言葉では表現できません。
色々考えた結果、単なる男性、女性という、どちらが100%の人ではなく、男性の気持ちも女性の気持ちもわかる人、平たく言うと、男性でも女性でもない人のことが好きだと気づいたのです。

なぜこうなったのか、自分で考えてきました。
そもそも自分は女性として生きてきたいと思い続けてくることに精いっぱいで、恋愛対象に方まで気持ちを割けなかったのかもしれません。
そして、社会的には、自分の女性として生活したいという気持ちを隠し続けて生きてきていました。
未だ当時はLGBTなんて言葉もなかったし、本人も隠さなければならないし、男性のように見せることに腐心していた時代です。
そこで、男性的な考え方もいくらか身についていったのかもしれません。
そこで、私は数多い趣味のなかで、電子工作やプログラミングということが、他の人とのかかわりを少なくしながら、それっぽい趣味として身についていったのかもしれません。

だけど、おしゃれをしたい、かわいい格好をしたいという事は叶わないまま、そちらの道に進んできたのです。

どうなったか。。。

男女両方の気持ちをもつ自分が出来上がったのです。しかし、自分が女性であるという気持ちは変わりありません。なんとも複雑な自分・・・

すると、恋愛対象も、自分のそのような複雑な中身をわかってもらう人がいいのだと気づき始めます。

でも待って? 「そんな人、どうやって見つけるの?」なのです。
そう、性的指向がはっきりしている人は、そういう人を見つける様々なツールや場が存在しています。

後に、このような私の性的指向を、「パンセクシュアル」ということを知ったのですが、これは、あくまでも当人が好きになる人を示す言葉です。
では、パンセクシュアルの人を好きな人は、なんというのでしょう?

やはりパンセクシュアルでいいのでしょうか?
でも、世に氾濫する出会い系のツール、アプリやパーティなどなどで
対象に「パンセクシュアル」と書かれたものがどれだけあるのでしょうか?

そもそも、LやG、Bという人は恋愛対象がはっきりしていますものね。
そして、私のように、心は女性であっても、趣味などで男性よりなところもあるけれど、恋愛対象は男女というより中性的なパンセクシュアルが、パートナーと出会うにはどうしたらいいのでしょうね?

ほら、堂々巡りになってしまいますよね?
今日はこの辺りでやめておきます。。。う~ん、複雑。

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