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B005_トワイライトゾーン 超次元の体験_パンフレット


『トワイライトゾーン』パンフレット表紙

オムニバス形式のテレビドラマ『トワイライトゾーン』(日本では『ミステリーゾーン』のタイトルで放送)の劇場版。この映画のあと、(知る限りで)三回ほどテレビシリーズ化されたり、ロッド・サーリングの未発表原稿が初映像化されたりしているが、この映画は最初のモノクロ番組版を映画化したというテイストで製作されている。ただ、これまた知りうる限り テレビで放送された話の中に、この映画版で使用されたお話は見当たらない。

映画館では未観。初見はTBS系の『月曜ロードショー』だった。あの頃、この映画は毎年のように放送されており、同じく毎年のように放送されていた『カメラが捉えた決定的瞬間』的番組には、この映画撮影中に非業の死を遂げたビック・モローの最期もまた決まって流されていたような気がする。

番組は、今となっては懐かしい荻昌弘氏の解説での視聴。当時、映画のオープニングとエンディングに登場する青年がダン・エイクロイドであることすら知らなかった。
冒頭、闇夜を走る一台の乗用車。やむなく取り留めのない会話をする二人の会話の中に、『トワイライトゾーン』のお気に入りエピソードが話題として出てくる。(ド近眼の読書好き男が核戦争に生き残り、図書館を前に悦び震えるが、直後にメガネを割ってしまい、この世の地獄を味わう…という話が出てくる。これは後日、熊谷のレンタルビデオ店で借りて見たが、なるほど名作だった)
そんな『トワイライトゾーン』の怖い話を語り合う内に一方の男(ダン・エイクロイド)が「本当にコワい物を見たくないか?」と切り出す。
ここにいたるまでのオフザケが多々あったので、もう一方の男は「見せてみろよ」と話を返すが、振り返った男の顔は怪物と化しており、車内に断末魔の叫び声が上がる。
『トワイライトゾーン』という映画の中で、テレビシリーズの『トワイライトゾーン』をネタに話が盛り上がる。今思うと随分とメタフィクショナルなオープニングだった。
上にも書いたが、当時はダン・エイクロイドという俳優(コメディアン?)を全く知らなかったので、オープニングは普通に驚いていた。
もし、『1941』や『ブルース・ブラザーズ』などを事前に観ていたら、コメディエンヌなダン・エイクロイドとのギャップに、もっと驚かされていただろうと思うと残念でならない。
そう思うと、何割かの映画には観るべき『旬』があるように感じる。(同様に、ジャネット・リーを知らずに『サイコ』を観たので、後日 こうした知識を付けると都度モヤモヤした気持ちになる)

パンフレットは随分と経ってから中野あたりの古書店か何処かで手に入れたもの。懐かしさに思わず買ったが、少年時代にこのポスターいっぱいに出てくる『目玉』はトラウマものだったなぁ…(汗)。(あと、映画内の第4話のグレムリン?の「チッチッチッ♪」もまたトラウマだった。ジョン・リスゴーじゃなくても怯えるってアレは……)
※サイズは幅広のA4サイズ。スキャナにて自炊済み。

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