人の悦ぶところ 2/28


僕は基本的にネット上では、自由奔放に振る舞っているという自覚があり、当然それが好ましく思われることもあれば、逆に不愉快に映ることもある。

かつて、ネット上の争いは怖いものであって、絶対に、何があってもしたくないと思っていた時期があって、これはおそらく、所謂ヒカキンキッズと呼ばれる、当時の子供達が、暗黙のルールも知らなかったためか、多数の人に不快感を与えた結果、住所特定されて実害を被っていたのを見たからで、それ以降、ネットでは少しの荒波も許されないと思ってしまったからだと思います。そんな僕は、八方美人の立ち回りを意識し、とにかく事を起こさぬよう振る舞っていた記憶があります。まあ、その恭しさすら嫌悪感を作ってしまい、結果的に八方美人という言葉は理想の彼方に消えてしまったけれど...

そんなみんなが通過してそうな過去を経て、今の僕というネット人格が形成されたわけですね。ある種の割り切りと好奇心を携えて。

好奇心は人を衝動的に動かす性質があり、極めて理性が働きにくい。ネット上という顔すら見えない相手の反応なんて特に気になるので、しばしば僕は好奇心に踊らされる。先日なんて、「ニトロ(Discordのサブスク)を急に贈られたときの反応」が気になってしまい、うっかり投げてしまった。ニトロを欲しがっていた彼の困惑と喜びを見て、普通は両立しえない感情の混沌を垣間見たことへの悦を感じる。気持ち悪い!でも、愉悦を信仰している仮面の愚者ってみんなこんな奴なんだろうな〜と思い、なんとも複雑な気持ちになる。しかもこれが平気で悪い方向にも走るのでなんともタチが悪い。

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