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本日は最後の日で。

ホテルに着いたら、少しずつ実感が沸いてくるんだと思っていたけれど、全然。まだ11月1日のあの時間が続いているような感覚。とっても寂しいのだけれど、ふと涙が溢れ出すほどではあるのだけれど。でもまだV6が解散したって、もうV6として6人で並ぶことはないんだって、もうV6として歌って踊る6人は更新されないんだって。そういう"事実"は、私の中ではまだ、現実味を帯びないまま。2021年11月1日って23時59分∞秒まで続くんじゃないの?今日に終わりがあるの?って、思ってしまう。

私は今日、あの場所、幕張メッセにいた。想いは色々だった。色々、まだ今は書き表せないくらい色々。解散が発表された日、最後のツアーが決まった日、そのツアーにも行けないことが分かった日、しばらくして最後の日に会いに行けることになった日、そして今日。そんな、たった半年と少しの間だけを切り取ったとしても、到底書き表せないほど色々な想いがあった。

Tシャツを着て、ペンライトと団扇を持って、6人に会った。最後の日が、私にとって最初の日になった。マスクやフェイスシールド、私の表情なんて見えてないかもしれないけれど、「ありがとう、大好き、おめでとう」だけじゃなくて「今こんなに楽しいよ」って気持ちを伝えたくて、出来るだけ笑顔でいようと決めていた。もちろん涙を我慢できるわけなかったし、頭が痛くなるくらい泣いたけれど、それでも気持ちだけは「ねえ、今とっても楽しいよ。V6に出会えて、こんなに幸せで、こんなに楽しい。」って前向いていようと思ってた。いっぱい泣いてしまったけれど。

公演が終わっても、幕が降りても、規制退場が始まっても、拍手は鳴り止まなかった。私が会場を出るときもまだ拍手が鳴っていた。愛に溢れていた。あたたかくて、優しくて、とても儚くて、永遠を願わずにはいられない。そんな空間だった。会場から一歩外に出て、糸が切れたように涙が止まらなくなった。それまで言わないでおこうと自分の中で決めていた、「もっと早く出会いたかった、もっと多く、もっと長く観ていたかった」が止まらなくなった。

この気持ちを整理するには、まだまだ時間が掛かると思う。想えば想うほど、もっともっとって、たらればが溢れ出すと思う。あの時。どうしようもなく弱っていたあの時、あなたたちに出会えて本当に救われたんだ。あなたたちに出会えて本当によかった。あんなにも優しく心強い「ありがとうと大丈夫」を貰ったから、11月2日からも強く立って踏ん張って、行きていけると思う。ううん。少しは泣いちゃうかもしれないけれど、それでも前向いて、あなたたちが胸を張れるようなひとであれるように、笑顔で生きていく。

だから今は、今だけは。もう少しだけ本日の、最後の日の続きを見ていたい。