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偽りの情熱、本当の情熱

湧き上がってくる熱、込み上げる想い。そうした熱さを失うと無価値なのか。そんな事を考える事があった1年でした。

かといってキラキラと情熱いっぱいに輝いている人や現象を側で見ても、焦りもない、羨ましさもない。何もないのです。ある一定の所に心がストンと置いてある感じ。

これってコロナ禍だからなの? いいえ、違います。わたしに起きた変化だと思う。

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どうも、お久しぶりです。すっかりご無沙汰してしまった方も、初めましての方も、お立ち寄りいただきありがとうございます。メイクで世界を旅し笑顔に出会う!ミワンダフルと申します。

活動の主軸であるストリートから離れて気づけば1年半が経とうとしています。こんなにも誰かの顔に触れずに、メイクを出来ずに、会話できずに過ごした事なかったなー。きっと、私だけじゃなく多くの方がいろんな制限といろんなもどかしさの中で過ごしているでしょう。

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じゃあ、その中で私は今、切ないのか、悲しいのか、悔しいのかと問われると不思議とそうした感情はゼロに等しい。

これまでの人生、1年の半分以上は旅をして、明日はどこに寝ているのか、誰と寝ているのかと思うほどに世界を駆け巡っていた。

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ある日はサバンナの夕陽を眺めて、ある日はボートに揺られて国境を越えて。何かにいつもかき立てられるように、心の情熱のままに、メイク道具を持って旅をした。誰かの手をとり歌を歌った、踊って、ハグして、情熱のままに。

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それと同時に。

いつも全速力で走っていないと不安。頑張っていない私なんて無価値。努力していないと、夢を追いかけていないと、私はいけないんだ。

情熱と隣り合わせの責務感。

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日常のない旅という走馬灯のような時の流れに、自分の身を委ねて、次々と変わる景色と出会いのその瞬間の高揚感にすがるように、ずっと生きてきた。

だから時々、思いっきり心のバランスが取れない時期もあった。不安定な自分を認めたいけど認められない。

旅することで、私は立っていられたのかもしれない。

そんな私の時間の流れが、2020年人類が共通して向き合う事となったウィルスとの戦いによってピタッと止まった。

毎日同じ場所にいて、風の音を感じる、朝日の匂いがする、雨の音が聞こえる。あんなにも嫌だと思っていた、止まる事が嫌いだった、私にやってきた日常。

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近所のスーパーへ夕ご飯の買い出しに出かけ、今日は何を作ろうか。そんな朗らかな日々。

そんな中で、時折「何かしなきゃ、何か行動しなきゃ」という衝動にかられ心の底から情熱の炎を燃やして、燃やして、燃やさねばーっと。あれやこれやと色んなチャレンジを続けました。

やる気スイッチを探して探して、無理やり押す感じ。もしかしたら探せていないので別のスイッチを押している可能性もある。

なんか、世の中やる気があって頑張ってる人が正義みたいな空気ってありませんか? 笑

Twitterのトレンドワードや、各種SNSに流れてくる、意識高く行動している方々の眩しいニュースやアクション。

頑張ってるって確かにステキな事。だけど、頑張ってないと価値がないのだろうか。

そんなことはない。

尊い日常を日々生きることも、とても素晴らしいこと。

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メイクは誰かが1番、誰かが優れているのではない。メイクはフェアにみんなが楽しめる魔法の時間。笑顔の時間。

日常を生きる、ストリートを歩く、皆さんにとって居心地やよく、優しく、温かい平和なメイクの時間を作りたい。

ずっとそう思ってきた。その情熱だけは偽ることのない誠の想い。

がむしゃらに頑張ってたり精力的に旅をしてきた自分のこと、過去の時間も全て愛おしく思える。

それ以上に、今という時間、今の心のあり方も愛おしく思える。

焦ることはないさと言いながらも焦ってきた、焦るさそりゃ。だって人生はあっという間。

だから、偽りの情熱では戦いたくない。

本物の心の底から湧き上がってくる情熱で。

立ち止まる時間も悪くない、せっかくの時間だから。もっともっと心を育もう!

MakeSmile! 世界中をメイクで笑顔に!

さて、今夜は何を作って食べようか。

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