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働く力。

働く力は大人になってから得るものではなくて、生まれてからずっと得ていくものだと思った。

働くということは、
《自己信頼と他者信頼》が必要なんだろうな。

自分が出来ることと出来ないこと、どんな事なら力になれるか、自分を発揮できるかを知っていること。

困ったことがあれば他者に助けを求めてよいという前提や、素直に他者に頼れること。

これは、幼少期から学んでいくことだ。

幼少期から出来ないことを怒られ、責められると、ミスすることが怖くなり、挑戦する勇気を持てなくなってしまう。
さらにそれが進行すると、好きなことでさえ、得意なことでさえ、ミスしたり、上手くいかなくなることに恐怖を抱くようになってしまう。

怒られる、責められるということは、「それに取り組んでいた自分」を全てを否定されるということだから。
自分を否定されることは、誰だって嫌なものだ。


慣れないこと、苦手なことはミスをすることが当たり前だと思う。
でも、幼少期から【ミスをすると怒られる】という刷り込みや思い込みがあると、ミスを避ける=怒られることを避けるために、消極的になってしまう。

働くということは、人が動くということ。
人が動けば何かが起きる。
人には感情、想いがあるし、勘違いや、手違いが起きる。
何かしらのすれ違いで摩擦が起きれば、不快は生じる。

その不快を怖いと思うか、あって当たり前と思うかで、その後の自分の行動や対応は正反対になると思う。


怒られる、責められる経験を沢山してきた人たちは、自分の苦手や不得意を強く認識している分、好きや得意が見えなくなってしまう。

子育てをしていると、幼少期の自分を思い出し、このようなことを考える・感じることがとても多くなった。


《素直さ》というものは、如何に自分という存在を理解しているかということで、そして、分からないことを分からないと言えるのは、知らないことは恥ではないと知っているということだと思う。

これは大人になってから得るものではなく、そういう風に育てられて自身の基礎になるものだ。

大人になってからでも十分に得ることはできるけれど、プライドが邪魔をして素直になることがカッコ悪く感じてしまうかもしれない。


私は「働くこと」が怖い時期を過ごした。
何が恐怖だったのか考えると、得るもの(お金)よりも、失うもの(時間、心の余裕、自信)が多くなっていくのが怖かったのだと思う。

今はまた「働く」ということを改めて行い始めたけど、とても気が楽で、嫌になることはなく、多くの人に優しくされ、お客さんに差し入れを頂くまでになってきた。


これまでの私と今の私の何が変わったのかというと、
自分の出来ることを精一杯やっているだけ、だ。
私なら出来ること。誰かの真似ではなく。

そして、人は怖くないし、皆優しいと認識を変えたこと。
面白いほどに、周囲の人たちは優しく、嫌な人は消えた。


とはいえ、ミスはある。
反省はするけど恐怖はないし、引きずらない。
指摘は受けるけど、怒られることはない。

だからビクビクすることがなくて、ある程度のびのびと動ける。
自分自身の負担も驚くほどになくて、疲労感も今までと全く異なる。


働く力というものは、
自分を発揮する力なんだな、と思うこの頃。


自分を発揮する力を、もっと幼少期から得ていたら・・・
そういう育て方をされていたら・・・
と思うけど、人は今しか生きられない。

私が出来ることは、自分の今を生きることと、息子の「自分を発揮する力」を伸ばしていくことだけ。



めちゃくちゃ大きな話になるけど、
今の子ども達が「自分を発揮する力」を十分に伸ばせるような教育を受けたら、その子ども達が大人になったとき、日本は大きく変わるんだろうなと思う。

少子化が進む根本にあるのは、今の自分が今の社会に満足していないのに、なぜ子どもにそれを体験させなきゃいけないの?じゃないかな。
自分の子孫への愛、思い遣りが少子化に繋がっている気がする。

少子化は大問題だと思う。
それをどうすればいいか。
余裕を創らないと。
心、時間、お金。

子どもに優しく接したいのに、上手くできない親の葛藤がどれほど辛いか。
親の余裕は子育てに直結する。
(※お金だけじゃない)

余裕のある子育ては、心に余裕のある子どもが育つ。
余裕のある子どもは器が大きくなる。
そんな大人が増えたら、社会の器も大きくなる。

具体的に何をすればいいか・・・
私が何か大きなことができるわけではないけれど、個人個人ができることは、自分の働く力、すなわち自分を発揮する力を改めて知ること・・・かな?



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