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思い出した!!

健康のために散歩を良くするようになった。
その延長で寺社巡りにも拍車がかかっている。
幸いなことに京都で寺社巡りをする分には行き先に困ることはない。

この暑さだからかえって健康に良くないという話も聞こえてくるが、自分の健康は自分が考えればいいと思う。
だが、周りに気を遣い一応のマイルールを決めた。

1.連日は行わない。
2.疲れたら途中でも交通機関を利用する。
3.水分補給もしっかりと。
4.絶対に無理はしない。

そんなに多くのルールは必要か?

なのだが、調子が良いとあちらこちらと1日に20kmくらい歩いたり(夏は無理だろうな)することもある。
次の日は使い物にならないが…。
だから色々うるさく言われる。
年寄りという自覚はあるから人に迷惑はかけたくないが、好きなように過ごさせてほしいと思うのは我がままか?

話はまったく変わるが、先日散歩している時に子供を乗せたベビーカーを押すお母さんとすれ違った。
広い歩道だったので、行き交うのに何の支障もないし、良くある風景といえるのだが、フッと思い出したことがあった。

30年以上前の話になるので、今に適合しているかは疑問だが、子供がまだベビーカーを必要としていた頃の話になる。

少しぐずり出した子供をなだめようとベビーカーの正面に座り、子供と目線を合わせようとした時、すぐ側を車が一台通り過ぎた。
その時の排気ガスの臭いに愕然とした。
思わず苦いものを食べたような顔になったはずだ。
この子は毎日こんな臭いをかいでいるのか?

考えれば、廃棄ガスを排出する排気口とベビーカーに座る子供の高さはさほど変わらない。
ベビーカーに座る子供は、大人よりはるかに多くの排気ガスを吸っているのだ。
これは、飼い主と一緒に散歩している犬や猫にも言えるのだと思う。

日本の排気ガス規制は世界でも厳しい方であるし、最近はガソリンや軽油以外の燃料で走る車も増えてきているから、その当時とは比べ物にならないだろう。
排気ガスを吸ったらどうなるのかをきっちり理解しているわけではないが、臭いだけであっても、子供にかかる負担を考えるといたたまれない気持ちになる。

我が家ではそれ以来、車道と歩道が完全に分離されて、歩道もそれなりの広さのある場合はベビーカーを使うが、車道と歩道が白線で区切られた程度の道路では、抱き上げてベビーカーを使わないことにした。

ベビーカーの意味は余りなさなくなったが、子供の健康には少なからず貢献できたのではないだろうかと思うのは親ゆえだろうか。


子供が大きくなってベビーカーを使わなくなってしまうと、そんなことは忘れてしまっていた。
ましてや子育てが終わってしまうとそんなことは気にもしないようになってしまったが、ベビーカーに乗る子供たちよ、健康であれ。
三羽 烏

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