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比婆原人と佐藤さん一家

「比婆原人と佐藤さん一家」は1998年に広島県立三和高校の学生が作った映画。突如黄泉比良坂の候補地の一つとされる比婆山より現れた「比婆原人」と名付けられた原人のソラヒコさんが世羅西町の佐藤さん一家と同居するコメディ。1987年のアメリカ映画「ハリーとヘンダーソン一家」と1997年の東映映画「北京原人 Who are you?」に影響されて作られた。
ストーリー展開はドラえもんやジャングル黒べえ等の藤子不二雄作品に似た異邦人との出会いと別れの物語。映画のラストで、ソラヒコさんは葦嶽山のピラミッドの転送装置で自分の時代に戻っていく。
ビデオ撮り作品で特撮といえるものはほとんど無いが、比婆原人ソラヒコは中子真治の著書「SFX映画の世界」や「シネフェックス」等の1980年代のSFXブームのときのメイキング本をもとにして作った表情の出せるスーツを改造して使用している。このスーツは元々スプラッターブームの頃にその手を映画を作るために製作していた怪物のスーツで、M事件の結果、スプラッター映画制作自粛となり部室の倉庫に寝ていたものを改造して比婆猿人にしている。
フィルム作品と違って長時間撮影も可能だし光量の少なさもある程度補えるので全体的に冗長な内容になっている。

比婆原人を生成AIで作画させてみた


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