勇者チアキの玄界灘日記
1980年代に赤間の親戚の家でビデオで見た玄界灘で闘う勇者冒険譚?
すかしたエリートサラリーマン風のスーツ男が、オガワゴムの宇宙人、フランケンシュタイン、ゴリラのマスクかぶった三人組(怪物くんとドラキュラ、フランケン、オオカミ男のパロディ?)に命じて女性を襲わせますが、危機一髪で小石が飛んで来て女性を掴もうとした宇宙人の手に当たります。そして石を投げた勇者チアキを自称する風来坊が登場し長七郎江戸日記の葵の御紋アップの演出(暴れん坊将軍でも桃太郎侍でもやってるが)のように、襟に付けたロトの紋章のネクタイピン’(当時ゼネラルプロダクツが発売していたらしい)がアップで写る。たちまちチアキはスーツ男と悪党三人組を成敗し女性は救われる。時代劇のカット割りをよく分析してある一本。爆笑なのは殺陣の最中に吹雪き出して数分であっという間に雪景色になること。さすが玄界灘に面するところは怖いわと思った。女性が3人に捕まるまでのカット割りが「水戸黄門」第五部の「黄門爆殺計画」で安里姫が玄竜一味に捕らわれるシーンのコピーに見えた。石ころはそれに介入する弥七の風車の代わり。以後の展開は「長七郎江戸日記」から「あばれ嵐山」をよくコピーしている。
単にマスク被った犯罪者が女性を襲い、それをロトの紋章ネクタイピン付けた青年が救うだけの話であって、特撮ヒーローものでは無いのかもしれない。宇宙人はあくまでオガワゴムの宇宙人マスクを被っているだけだしね。むしろ時代劇がやりたかった作品?
BGMは菊池俊輔の宇宙からのメッセージ銀河大戦使っている。
単に玄界灘でロケしただけで撮影スタッフが宗像市の学生とも限らない。海外SF(関東で放送されてたバックロジャース)をダビングしたビデオテープにおまけのように入っていた作品。当時はビデオテープがもったいないのか余った部分にこういうことをやる人が結構いた。
冒頭の宇宙人マスクが女性襲うシーン。裏ビデオのシーンみたいでちょっと抵抗感あった。兄と従兄弟は逆に受けていたけど。
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