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次はあの子たちを頼みます

1980年6月に生まれてから初めて見た8mmフィルムを用いたアマチュアフィルムです。
広島城北学園映画研究会が制作した15分くらいのガンアクション映画。
当時、まだ規制の緩かった発火式モデルガンを使った城北高校校舎内でロケした作品で謎の暗殺組織によって養成された少年たちが卒業試験として殺し合う蠱毒の壺ものでした。まるで「あずみ」の初回のような作品ですね。
最後、生き残った男子が黒幕に迫るも殺人コーチに処分され全員死亡するというバッドエンドもいいところの展開。
特撮的には発火式モデルガンとコンドームに含ませた血糊を使った着弾くらいしか見るべきものが無いですが着弾のスイッチは当然血まみれになる本人が押すわけで勇気がいります。
タイトルの「次はあの子たちを頼みます」は次世代の兵士として広島城北学園から見下ろせる広島市立戸坂城山小学校の校庭で遊ぶ児童たちを映し出した映像に合わせて黒幕に対して殺人コーチがラストシーンで発したものですが当然児童は無許可撮影でしょう。
後に着弾の着火は、爆竹と豆球使ったと聞いたが、危険でお薦めできない手法だと思いました。当時、漫画家の大友克洋の自主映画が週刊ヤングジャンプで紙面公開されたときに紹介された方法だそうです。
使用したモデルガンは監督も務めた映画研究部顧問の広島城北学園の社会科教師(通称ジギーという渾名だったそうな)の私物だったそうで広島市本通にあった今は無きニイタニという模型玩具店で購入していたそうです。
下に主演の男子たち(映画研究会部員の15~17歳の広島城北高校生)の写真をAIでアニメ調に変換したものを貼っておきます。この中に後に数本監督作品を見せてくれたSさんがいます(右奥の人)。

合宿ではしゃぐ男子たち。翌日の卒業試験で殺し合うことに。
中央の子が最後まで生き残る主人公

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