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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々…
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな…
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2020年3月の記事一覧

ジコシュチョウ

僕の家の庭です。

金王桜

( 前回のつづき ) 境内に入ると、 色鮮やかな社殿が建っていました。 この社殿は、今から400年以上前の慶長十七年( 1612年 )に建てられたものです。 子授けや子育てにご利益があるというこの神社に、春日局(かすがのつぼね)と青山 忠俊(あおやま ただとし)さんが、竹千代(春日局が彼の産みの親で、青山忠俊が彼の教育係でした)の健勝を願って日参したところ、彼はみごと、江戸幕府3代目の将軍・徳川 家光になりました。 そのことから2人は、この社殿を寄進したと伝えられて

小中大のクスノキ

東京都内の、街中の路地を歩きました。 最近できた、いいかんじの小物屋さんがあって、 お店の軒先には、手のひらサイズのマメ盆栽が置かれていました。 路地をさらに進んで、 下の方へ目をやると、 去年芽生えたばかりの、ちいさな楠( くすのき )が生えていました。 渋谷駅前の、ハチ公像です。 スクランブル交差点には、たくさんの人が行き来していて、 その交差点には、

木は気に通う

( 前回のつづき ) 境内の奥へ進むと、 白木蓮( はくもくれん )が、ほのかに甘く香る、白い花を咲かせていました。 中国の南西部に自生している木で、日本には自生していません。 桜よりも早い春先に花を咲かせて、ほのかに甘い香りを、あたりに漂わせます。 この木の高さは10mくらいで、大きくなると15mくらいの高さになります。 さらに境内の奥へ行くと、 突き当たりにあたる所に、黄梅院( おうばいいん )という、円覚寺の塔頭の山門前に着きました。 ふと、階段の左側に

ここは何かが違う

建長寺( けんちょうじ )が素晴らしかったので、鎌倉の他の禅寺にも行くことにしました。 円覚寺( えんがくじ )です。 JR北鎌倉駅の、すぐ近くにありました。 鎌倉幕府の執権だった北条 時頼( ほうじょう ときより )が、元寇( げんこう )で亡くなった方々の菩提を弔い、自分が帰依した禅の教えを広めるために、弘安5年(1282年)に創建された臨済宗の禅寺です。 小さな門を通って、 参道を進むと、 山門があらわれました。 風に乗ってふわっと飛びそうな、軽快で繊細な

木心

神奈川県、鎌倉市、建長寺( けんちょうじ )です。 今から760年以上前の建長五年(1253)に、33才で来日した中国人の禅僧・蘭渓 道隆( らんけい どうりゅう )を開山として迎えられた、わが国で最初につくられた禅寺です。 総門をくぐると、 参道が、桜並木になっていました。 桜の枝先をよく見ると、 花を咲かせはじめていました。 ここは、あと1週間弱で、 このようになると思います。( 写真は、同じ場所で昨年に撮りました。) 桜並木を通り抜けると、 大きな

今年の庭の連翹

今住んでいる京都の家に住みはじめて9年と半年が経って、ウッドデッキがボロボロになったので、新しく作り直しました。 そして今年も、大和連翹( やまとれんぎょう )が花を咲かせました。 今から7年前の大和連翹は、 高さが20cmくらいで、こんなに小さかったです。( 2013年 ) 上へ伸びるようになって、( 2014年 ) 横にも広がりはじめて、( 2015年 ) 枝が弓なりに伸びました。( 2016年 )

ひのき !!!

( 前回のつづき ) 三上山を登っていくと、しだいに、岩盤が目立つようになってきました。 上の写真に写っている岩へ近づくにつれて、目を疑ってしまいましたが、 この巨岩の、

ひわだ

京都駅から東へ、JRの東海道線に乗っていると、山がちらりと見えました。 山に最も近い、滋賀県のJR野洲(やす)駅に降り立つと、 駅前からも見えました。 山の名前は、三上山( みかみやま )です。 なんとなく惹かれたので、麓まで歩いて、山頂まで登ることにしました。

木の命は、どこまで続くのか

千葉県、香取(かとり)市に広がる、麻績千丈ヶ谷( おみせんじょうがたに )です。 利根川のすぐ近くに広がる田園地帯で、上の地図の右側の赤丸あたりにあります。 この田園地帯の高台には、日本で最大級の椨( たぶのき )が生えています。 境内に生えている、その椨( たぶのき )は、

数百年のクスノキ群生

徳島県の阿南市( あなんし )、新野( あらたの )の、楠( くすのき )の群生です。 神社の境内に、数百才の楠が、10本生えています。 楠( くすのき )は、漢字では木偏に南と書くように、南の温暖な地方であればあるほど元気になります。 葉を1年中茂らせているので、季節感はそれほどありませんが、 茂みが風に揺れると、楠( くすのき )特有の、清々しい音があたりに響きます。

日本寺の、クワ科イチジク属の木

千葉県、日本寺( にほんじ )です。 鋸山( のこぎりやま )という、大きな山中に境内が広がっています。 境内の入口にあった看板には、 まるで仏教のテーマパークのような、ワクワクする境内のイラストマップがありました。 神亀元年( 724年 )に創建された歴史ある大寺院ですが、昭和14年の大火事で、お堂が全て焼けてしまいました。 現在は、伽藍復興に向けて、立派な本堂が再建中です。 斜面を登ると、 石で彫られた大仏が鎮座していました。 天明三年( 1783年

冨士太郎と夫婦檜

前回につづいて、富士山の麓へ行きました。 富士山への登拝の拠点とされてきた、山梨県、富士吉田市の、北口本宮冨士浅間神社( きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ )です。 境内の入口には大きな鳥居があって「 冨士山 」と書かれた額が掲げられていました。 富士山は日本で最も高い山で、この山よりも高い所がないから「 富 」の文字の中の一番上の点を取って、ここでは「 冨士山 」という漢字が用いられていました。 長い参道を歩くと、 大きな石がありました。 注連縄で巻かれたこ