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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々… もっと読む
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな… もっと詳しく
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2019年7月の記事一覧

豊島の森

( 前回のつづき ) 原っぱの隣には、 木立に囲まれた芝生もあって、 子供たちも来ていました。 地上から10階の高さにあることを、忘れてしまうような空間でした。 すべて、豊島区に自生している草木が植えられていました。 ここが完成したのは4年前です。 アクロス福岡のような空間が、ついに東京の、しかも都心の池袋にも誕生したことを思うと、感慨深いものがありました。 この屋上庭園は「 豊島の森 」という名前で、自然そのままの森というよりは、ナチュラルガーデンのような空

新しい公園と、新しいタワー

東京都、豊島(としま)区、池袋の駅前です。 池袋駅から5分ほど歩くと、 きれいな芝生が広がっていました。 3年前、2016年の4月に、約5年間の工事期間を経て、新しく生まれ変わった南池袋公園です。 11年前の南池袋公園のことが紹介されたブログを見てみると、変わり様にビックリしました。 ふと横を見ると、 まるでナチュラルガーデンのような、いいかんじの植栽があって、 看板も隠れるくらい、元気に育っていました。 なぞの白い物体が見えたので、近づいてみると、 ア

最終氷期埋没林

青森県、津軽( つがる )半島の海岸沿いへ行きました。 このあたりです。 「 あるもの 」を見るために、ここまで来ました。 どこまでも続くような、曇天の海岸線に着いて、 北へ向かって歩きつづけると、 しだいに、岩壁が露出している所が目立つようになりました。 そして、

oh deer

奈良市、興福寺( こうふくじ )です。 五重の塔へ近づくと、 鹿がいました。 鹿せんべいをもらうために、首を伸ばしていました。 興福寺から、奈良公園の、飛火野( とびひの )と呼ばれる野原へ行きました。 野原は、まるでゴルフ場のようにきれいで、 鹿が芝を食べることで、景観が保たれていました。 それから、春日大社の参道を歩きました。 まるで写真集のモデルのように、参道の真ん中に鹿が立っていました。 そもそも、なぜ奈良公園一帯に鹿がたくさんいるのかというと、

田んぼ以前の風景

東京都、調布(ちょうふ)市、水生植物園です。 手すりへ近づくと、 水に満たされた平地が広がっていました。 以前ここは田んぼでしたが、戦後しばらくが経ってから放棄され、宅地になろうとしていました。 そこで昭和44年に調布市がこの土地を買い取り、昭和60年に水生植物園として一般公開されることになりました。 奥へ行くと、 放棄されていた田んぼが復活していて、 手前に、きれいな花が咲いていました。

宇治橋でも、街中でも

( 前回のつづき ) 発見があった伊勢神宮・内宮の境内から、宇治橋を渡って出ようとすると、 1本の木が気になりました。 上の写真の、左側に写っている木です。

「 風致 」

( 前回のつづき ) 内宮の境内の対岸の森を歩いていると、気になる所がありました。 木が植えられていたのです。 上の写真の、真ん中あたりに写っている複数の木です。 木は、榊( さかき )でした。 ふと気になったので、ふたたび、五十鈴川に架かっている宇治橋を渡り、 内宮の境内を歩きました。 参道を歩きすすんで、ある所で立ち止まり、 ああ、そうだったのか・・・。 と思いました。

カミサンミミズ

( 前回のつづき ) 内宮の境内に広がる森を堪能して、 境内の禊( みそぎ )の場とされてきた、五十鈴川( いすずがわ )沿いへ行きました。 対岸にも森が広がっていたので、宇治橋を渡って対岸へ行ってみました。 対岸から眺めた内宮の境内は、まさに「 森そのもの 」でした。 五十鈴川に沿って車道があったので、すこし歩いてみることにしました。 ときおり見える五十鈴川の水面を眺めると、 澄んだ水は、少しエメラルド色がかっていました。 川沿いには、太古の自然のような、み

一位樫の森

( 前回のつづき ) 外宮( げくう )につづいて、内宮( ないくう )へお参りをしました。 鳥居から、五十鈴川( いすずがわ )に架かっている、宇治橋( うじばし )を渡りました。 伊勢神宮の内宮は、全国の神社の中では、めずらしく右側通行になっています。 五十鈴川が右側にあるために、そこでの禊( みそぎ )が、滞りなく行われるようにされたためです。 さすがに、現在の日本の総氏神とされる天照大神( あまてらすおおみかみ )をお祀りする伊勢神宮の内宮だけあって、何本も

森と水

( 前回のつづき ) 鳥居の向こうには、 雄大な空間が広がっていて、 豊受大御神( とようけのおおみかみ )がお祀りされている、外宮の御正宮( ごしょうぐう )の宮殿が、4つの垣根に囲まれて建っていました。 豊受大御神は、米作りをはじめ、衣食住すべてに関わる産業の神様です。 日本古来の建築様式と伝えられている、唯一神明造( ゆいいつしんめいづくり )とよばれる神殿は、垣根に囲まれて全容が見えませんでしたが、 唯一神明造の神殿はどのような姿をしているのか、御正宮から

生えている場所によって

三重県、伊勢神宮へお参りに行きました。 伊勢神宮は、正式にはどの神社のことを指すのかというと、 御正宮( ごしょうぐう )とよばれる内宮( ないくう )と外宮( げくう )を頂点として、14の別宮、109の摂社( せっしゃ )・末社・所管社を合わせた125社を、すべて合わせて伊勢神宮といいます。 ちなみに伊勢神宮の正式名称は、伊勢という名前を省いた「 神宮( じんぐう ) 」といいます。 まずは伊勢市駅から、参道を歩いて外宮( げくう )へお参りに行きました。

たった半日だけ

森を歩いていると、 地面に、いくつもの白い花が落ちていました。 見上げると、 夏椿( なつつばき )が、白い花を咲かせているのが見えました。 夏椿は、樹肌はなめらかで、まるで迷彩模様のように見えます。 北陸地方では「 さるすべり 」と呼ばれている地方もあります。 次の日、京都市にある禅寺、大徳寺( だいとくじ )へ参観しました。 松が整然と生えている広大な境内を歩きました。 10分くらい歩いて、 大仙院( だいせんいん )という塔頭( たっちゅう・大寺の