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茗溪学園とラグビー部のはなし

茗溪学園の2024年の花園はベスト8で惜しくも破れました。昨年覇者に食らいついて最後まで走り抜いた姿勢は素晴らしかったと思います。

茗溪学園は男子にラグビー、女子に剣道を校技として掲げ中高6年間強制的に体育の授業でやることになります。おかげでラグビー部でもないのにルールには詳しくなりました。ラグビー日本代表が躍進した2019年のワールドカップでも試合の流れがよくわかりました。

茗溪学園ではラグビーの特待生のような制度はありません(かつて少しだけあったとかなかったとか・・・)。部員は一般生徒一緒に文武両道に励み数多の行事参加もすることになります。
部活の時間も強豪校の中では相当に短いはずです。なぜなら当たり前のように授業があるからです。

全国大会に出てくる強豪校ははっきり言って別次元です。留学生あり、越境特待ありで全国、世界から強い生徒を集めることができます。そしてラグビーは西高東低がはっきりしているので、東日本において強豪校は大変少ないのが現実です。

近隣に強豪校が少ないということは練習相手すら見つけることが大変です。何においても自分より(適度に)強い相手が身近にいることが能力上昇の大きな要因となるのは言うまでもありません。
茗溪学園のラグビー部はそれだけで考えたら、様々な環境において制約されているといって良いでしょう。

そうは言っても学校の中では花形です。グランドはラグビー部のために用意されていて、軟式野球部やサッカー部は離れた第2グランドに追いやられています。テニス部はラグビーグランドの端のほうにひっそりと構え、駐車場のためにコートを2面潰され、ラグビー部が砂グランドから人工芝に変わった一方で、何十年構えの人工芝で排水性機能が喪失しているような状態です。

そしてやっぱりラグビー部はモテます。うらやましいぐらいです。といってもラグビー部が鼻につくような態度をするわけではなく、文化部も帰宅部もフラットな関係性が保たれています。もちろん個人的な居心地は別です。
ラグビーはフィジカルスポーツですが、知恵と勇気と視野と判断力を求められます。茗溪学園のラグビーはトリッキーだと言われます。それは「前へ前へ」のフィジカル型ではない形でのラグビーを創り上げているからでしょう。

もちろん最終的にはフィジカルがモノを言うのでどこかで跳ね返されます。ラグビーワールドカップでの日本と世界の強豪の体格差を見ても同じことが言えます。
しかし、学校教育においてのラグビーではそれは大事ではありません。知
恵と勇気と視野と判断力をどれだけ養ったかが後の社会生活で大事となるはずです。

社会生活で大事な価値観や考え方の礎としてのラグビーはとても素晴らしいスポーツです。そしてラグビーを校技に採用した茗溪学園の判断は素晴らしかったと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ken_kohiraさん、素敵な画像をお借りいたしました。

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