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インフレに飲まれる私達のはなし

株価高騰はバブルなのか

ニューヨーク株式市場は過去最高値だそうです。日本の株価もバブル期のような値がついています。バブル経済を知っている世代からはバブル崩壊を思い出す方も多いと思います。
アメリカをはじめとした先進国はインフレが進んでいます。日本の1960年代さながらです。インフレの進行は景気拡大と伴うことが普通です。先進国の実体経済は景気拡大しているのでしょうかね。
日本はバブル経済崩壊後デフレスパイラルにも見舞われて失われた10年とも20年とも言われました。リーマンショックで止めをさされたかと思われた日本経済ですが、神武超え、いざなみ超えという長期間の景気拡大を迎えます。
実態なき好景気とも言われていました。それはインフレしないままの景気拡大だったからだと思います。
高度経済成長期の日本はインフレ<所得拡大でした。物価がいくら上がろうとも収入もそれ以上に上がるので物価高感はほとんどなかったのです。
もしかすると物価より所得が遅れて拡大していたかもしれませんが、前途洋々感がそのギャップを埋めていたのかもしれません。
コロナ禍前も徐々に食品が値上げするなどインフレの兆候が出ていました。コロナ禍以降ははっきりとしたインフレです。マクドナルドや吉野家などのファーストフードも半年単位で価格が上がる勢いです。
それでもアメリカの物価には遠く及びません。先進国の中でも、日本の物価は相当に格安感が出てきてしまいました。そうなると日本の製品や不動産が外国人に買い漁られる事となります。製品が輸出に回ると国内製品が減ることでのインフレも起こるでしょう。

日本が物価リーダーだったバブル経済とは違って、諸外国に引っ張られる形でのインフレが起こっています。諸外国のインフレが収束して景気悪化やデフレ局面にならない限りはこのインフレは続いていくように思います。

問題はインフレに相まって少子高齢化の進展のせいで、社会保障費が増大してることです。消費者、主に労働者は、給料が変わらないとインフレと社会保障費にサンドイッチされて収入が減っていくような状況になります。労働者は収入が増えない限り相対的に貧乏になっていってしまいます。

インフレを忘れた日本

インフレになることで輸出(外国人の食い散らかし)だろうがなんだろうが消費が拡大していくのは企業利益の拡大、雇用の創出、賃金上昇に繋がっていくはずです。問題は労働基準法による労働時間規制であったり、労働人口が増えていかないことで、労働力がボトルネックとなり需要に対しての十分な供給力が発揮できないことになりそうです。
生産物を作る場合、1人の単価を上げることより、人の数を増やす方が結果が出るでしょう。例えば激しい人不足の運送業界において、運転手の給料を上げたところで配達量は一緒です。運転手を2人雇えば配達量は倍になります。
一人あたりの労働生産性に限度がある仕事で労働時間規制まで行うとそもそもの物量がこなせずインフレについていくだけの供給力が産めません。
かといって仕事がなくて困っている求職者もそれほど多くはありません。有効求人倍率を見ても労働力はあまり余っていなさそうです。

今や企業の労働力確保は競争です。他社より良い条件を提示して労働力を確保することが必要となっています。良い条件とは金額、労働時間・休日、人間関係、教育訓練なども含まれます。労働力を確保し適切な生産・サービスを提供していく事ために、雇用環境の改善を図ることが求められていますがなぜか人不足の業界に限って一向に時給も上がりません。過少労働力で過剰業務を行いブラック化しているのに利益拡大して株価上昇しているという事が少なくありません。利益の根拠の足元がフラフラなんです。
人が集まらないのに同じような求人を出してたって来るわけありません。
1000円だった時給を1200円にしてみてはどうですか。

労働者も同じ組織に属して所得が上がらないと言っているのは、単なる帰属意識に捕らわれているからではないでしょうか。自分をより高額で買ってくれる組織に属したほうが遥かに有益ではないでしょうか?逆説的には自分をより高額で売れるようなスキルを身につけていく職業プランを考えたほうが良いと思います。
幸い労働時間の規制が行われたんです。労働時間が減少した分を自分の価値を上げるために時間を使ってみてはいかがでしょうか。
今の労働市場は相当に売手市場です。

インフレの波に乗る

労働時間規制が自分の収入を圧迫してるのであれば、その時間を業務委託などの副業で少しでも補填する事ができるのではないでしょうか。それには前説にも書いた、自分の価値を上げる必要があります。資格取得も良いでしょうし、本業のスキルをより特化させることでも良いでしょう。
収入の一部を消費しないで貯蓄に回せるのであれば投資をすべきです。100円玉はインフレしても100円玉です。でも100円玉で買ったシャーペンはインフレしてから売却すれば120円になります。
現金をなにかモノに変えてまた現金に戻すとインフレした分の価格の変化に追従します。
収入を即生活必需品に変えてしまったらもう終わりです。
収入から何かに変えてから現金にまた戻して生活必需品に変えるようなお金の使い方をしてみればどうでしょう。
新NISAという言葉を聴くことも多いのではないでしょうか。新NISAも一つの方法だと思います。不動産投資もあるでしょう。
地方と都内の物価差を利用するのもありでしょう。茨城に住んで都内で仕事すれば最低賃金だったとしても10%近く違います。公共交通機関で1時間かかりません。

まとめ

今のインフレは国の施策だけで個人の収入を追従させていくのはなかなか難しいはずです。もちろん政府にも最大限の努力をしてもらうとして、個人単位でもできることはいくつもあると思います。長年インフレを経験してなかったから戸惑っているだけです。物価が上がってどうしようもない!政府がなんとかしろ!と思考停止するのはちょっともったいないように思います。
そんな思いもあって私はリスキリングをしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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↓行政書士や記帳代行をしながら細々と活動しております。
ご依頼お待ちしております。

記事にも仕事にもひとっつも関係ないゲーム実況動画です。ラジオ的にご視聴いただければと思います。

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