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Nerdctlコマンド リファレンス

はじめに

本文章は、 containerdプロジェクトが公開しているLinuxでコンテナーを操作するためのコマンド nerdctl のマニュアルのコマンドリファレンスを独自に翻訳したものです。
オリジナルの著作権はcontainerdプロジェクトが保有しておりApache-2.0ライセンスで頒布されています。本翻訳と編集の著作権は編訳者である三浦が保有しています。オリジナルのライセンス条項はこちらで参照できます。

凡例

本マニュアルでは、各コマンドにおける特徴について、アイコンで示しています。Docker由来で互換のもの、nerdctlコマンド固有のもの、Windows対応のものについてアイコンがあります。

🐋= Docker互換
🤓= nerdctl 固有
🪟= Windows対応

このリストにないdockerのフラグは、nerdctlではまだ実装されていません。 これは、必ずしも対応する機能がcontainerdに欠けていることを意味するわけではありません。

コンテナ管理

🐋🪟nerdctl run

新しいコンテナーでコマンドを実行します。

使用法: nerdctl run [OPTIONS] IMAGE [COMMAND] [ARG...]

🤓ipfs:// プレフィックスは、IMAGEがIPFSからプルするために使用できます。詳細についてはIPFSでのコンテナイメージの配布 を参照してください。

基本フラグ:

  • 🐋🪟-i, --interactive: アタッチされていないくてもSTDIN を開きつづける。

  • 🐋🪟-t, --tty: 疑似 TTY を割り当てる

    • WIP:現在-tは-dと競合します。

  • 🐋🪟-d, --detach: コンテナをバックグラウンドで実行し、コンテナIDを表示する。

  • 🐋--restart=(no|always|on-failure|unless-stopped): コンテナの終了時に適用する再起動ポリシー

    • 既定値: "no"

    • always: コンテナが停止した場合は、常に再起動します。

    • on-failure[:max-retries]: コンテナがゼロ以外の終了ステータスで終了した場合にのみ再起動します。必要に応じて、:max-retries オプションを使用して、コンテナーの再起動を試行する回数を制限します。

    • unless-stopped: コンテナが停止していない限り、常に再起動します。

  • 🐋--rm: コンテナの終了時に自動的に削除します

  • 🐋--pull=(always|missing|never): 実行前にイメージをプルする

    • 既定値: "missing"

  • 🐋--pid=(host|container:<container>): 使用する PID 名前空間

  • 🐋--uts=(host) : 使用する UTS 名前空間

  • 🐋--stop-signal: Signal to stop a container (default "SIGTERM")

  • 🐋--stop-timeout: コンテナを停止するためのタイムアウト (秒単位)

  • 🐋--detach-keys: デフォルトのデタッチキーを上書きする


プラットフォーム フラグ:

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