「未熟さ」のなかに可能性
2008年9月13日に日経新聞夕刊に掲載されたものを修正加筆したものです。
8月の中旬、僕は子供のアウトドアキャンプを飛び回っていた。
野外での自炊や、魚を取って食べたりしているうちに、子供たちはどんどん逞しくなっていく。最初は嫌がっていた魚のハラワタも指で書き出し、さばいて焼いて食べ得るようになっていた。
今年(2008年)の4月に生まれた僕の子供は、体重は2倍以上になり、寝返りができるようになった。
しかしキャンプで飛んだり跳ねたり、火を起こしたりする子供達を見ると、本当に数年でこうなるのだろうかと思うと信じられない気持ちでいっぱいだ。
そんな心配をしている中、「この6つのおかげでヒトは進化した」(チップ・ウォルター著)という本を読んでみた。その中にヒトは未熟で生まれることが特徴であるという進化理論が紹介されていた。
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