登山中のマイペースを知る「登高テスト」(最新情報!!)
登山を安全に行うためには「マイペース」で登ることが重要、そしてその速度はどのくらいか?というのは以下のnoteに記載しました。
今回は、「マイペース」を知るための方法をお伝えいたします。
最適な場所
傾斜がある程度一定である20分間くらいの登りが続く山道。滑落や落石、転落の危険性が低いことを満たせる山。
用意するもの
登高速度を算出できる腕時計など。
方法
以下の図のように、250 m/h、300 m/h、350 m/h、400 m/h、450 m/hというように、登高速度を50 m/hずつ段階的に上げながら登山を行います。m/hというのは、1時間に◯mずつ高度上昇するという単位です。それぞれの速度で20分間歩き、次の速度に上げる前に5分間の休憩を入れます。荷物の重さは衣類や靴を含めて体重の10%とします。体重が60kgだとすると、衣類や荷物は6kgということですね。
それぞれの速度で歩いた直後に、呼吸と足のきつさについてRPE(主観的運動強度)を測定します。徐々に速度を上げていき、呼吸もしくは足のPREが13となった場合にテストを終了、その以下のペースが「あなたにあったマイペース」ということになります。(例)登高テスト中、速度450 m/hでRPEが13となった場合、あなたのマイペースは一段下の400 m/hということになります。
このように、自分にあったペースを「登高テスト」を使って見つけてみると、より安全に登山が行えると思います。でも、もっと早く歩けるようになりたいとも思いますよね!次回はこの方法をもとに、より楽に早く歩けるための方法をお伝えします。
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ミウラ・ドルフィンズでは鹿屋体育大学の山本正嘉教授をはじめ三浦雄一郎・豪太親子とともに、より快適に、より安全な登山を行うためのデータを測定…
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