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MIURA流 登山塾「ippo」

ミウラ・ドルフィンズでは鹿屋体育大学の山本正嘉教授をはじめ三浦雄一郎・豪太親子とともに、より快適に、より安全な登山を行うためのデータを測定し、登山者のための実践的なトレーニング方… もっと読む
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#登山中のエネルギー消費量

装備が重たくなると、どのくらいのエネルギーを使うのか?

先日、冬の八ヶ岳にテント泊で行って来ました。冬靴にアイゼンを着けると一気に足の疲労感が増しました。さらにアックスやロープ、防寒着なども増えると夏よりも背負う重量は増加します。帰宅したら背中や足が筋肉痛でした。そして、エネルギーもかなり使ったのか、食欲も増加しました。さて、装備が増えるとどのくらいのエネルギーを使うのでしょうか?

登山中に消費するエネルギー

1.登山中は上手なエネルギー補給が大事登山中にエネルギー不足になると、行動が続けられなくなったり、低体温症などの危険性も高まります。そのような状況にならないためにも、エネルギー補給を上手に行うことが必要です。「上手に行う」ということは、①計画している登山ルートで消費するエネルギーを予め知っておくこと(以下2)、そして②それに見合うだけの食事計画を立てること(次回公開予定)、です。 2.登山で使われるエネルギー量を知る登山を計画する際に、そのコースを歩いた際に消費するエネルギ

エネルギー消費量を計算して登山をしてみた

1. 登山計画を立てる際に、エネルギー消費量を計算する前回、「登山を計画する際に、そのコースを歩いた際に消費するエネルギーも予め知っておくと、どのくらいの行動食を準備したら良いかがわかります。」とお伝えしました。そこで、今回は私が実践した内容を書いてみたいと思います。 登山コースは、神奈川県箱根の金時神社登山口〜金時山〜火打石山〜金時山・明神ヶ岳・宮城野分岐〜金時神社登山口としました。このコースのコース定数を調べると、「29」でした。そこで、登山中のエネルギー消費量を算出す