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哲学系YouTuberとは?ミウラ・メダカの自己紹介

昔から生きることについて考えることが好きでした。文房具店だった祖父の影響で、次第に哲学の世界に魅力を感じていくことに。

哲学系Youtuberのミウラ・メダカ(哲GACKT)です。今回は少し詳しい自己紹介です。

中学時代、電車通学中に『プルターク英雄伝』(プルタコス対比列伝)というギリシャ・ローマの英雄を、対比形式で取り上げた伝記を読んでいました。

英雄たちは、最初から英雄だったわけではなく、幼少期に自らが感じた欠点や弱点を努力の末に、克服し、ついには国の運命を導く存在になっていきます。地位・名誉・権力を手にし、穏やかな余生を送った人物、不遇の末路を辿った人物、慢心の果てに全てを失う人物。そんな英雄の傍らにあって、時に彼らの人生に大きな影響を与える”哲学者”の姿がありました。

アレキサンダー大王の家庭教師アリストテレスや、樽の中の哲人ディオゲネス。彼らは必ずしも政治の中心にいたり、華やかな栄誉の中はいませんでしたが、「善き生き方とは?」「平静な心を保つには?」という問いへの答えを探す人生の英雄でした。

そうして、高校時代は、マルクス・アウレリウスの『自省録』、カントの『道徳形而上学の基礎づけ』などの哲学書を読むようになっていきました。必ずしもその全てを理解出来たわけではないですが、「この哲学者はこの文章で何を伝えようとしているのだろう?」それを知りたくて、読み進めていた記憶があります。

進路選択の時期を迎え、理系だった私は工学部に進むか、文学部の哲学科に進むか悩むようになりました。最終的に哲学を選びましたが、父からは「大学で哲学!?そんなのバンドで食べていきますみたいな話だぞ。趣味にしておけ!」と猛反対されたことを覚えています。今思うと、父なりの真面目な意見だったと思います。

憧れの哲学科に進学を果たしたものの、入学して初めの頃は、とにかく語学の勉強が大変だった記憶が強いです。大学では哲学書を外国語の原書(ギリシャ語、ラテン語、ドイツ語、フランス語、英語など)で読み、それに基づいて研究し、論文を書くトレーニングを受けるのですが、語学に関しては最後まで苦手意識が残りました。

ゼミに入り、良い師匠につくことが出来ましたが、毎週課される原典講読で、担当範囲が終わっていない時に、大学の中庭で先生が前から歩いてくると木の陰に隠れてやり過ごしてしまったこともありました。あの頃は、先生から語学の進み具合を聞かれるのがとにかく嫌で仕方なかった気がします。

現在は少しは真面目に勉強をするようになってきましたが、その原動力は、この時に感じた先生への申し訳なさと自分への不甲斐なさが大半のような気がします。先生には、哲学以外にも、酒の楽しさ、大自然の美しさなど多くのことを学びました。大学を出たあとも度々お会いしますが、またゆっくり飲みたいものですw

語学に苦戦する一方で、論理学、特に現代の数学や情報科学との関わりが深い数理論理学は、得意でした。考えてみると、それが現在のシステム・エンジニアという職業選択に活きたことの一つかもしれません。

大学・大学院では、主にニーチェやキルケゴール、ヤスパース、サルトル、レヴィナスといった実存思想を中心に研究していました。実存思想とは、誰にとっても正しい真理や生き方を問う他の哲学分野とは違って、「私にとっての真理」、「私がそのために死にたいと思えるような真理」を大切にする哲学です。

現在は、本業の傍ら、YouTubeで、哲学を勉強してみたい人に向けた動画を投稿しています。哲学史や、倫理学の動画以外にも、最近ではゆっくり実況にも挑戦し、思考実験の解説動画などもありますので、是非、遊びにいらして下さい。

最近投稿した思考実験動画

・【ゆっくり解説】世界五分前仮説【思考実験・哲学】


哲学科に興味がある方はこちらの動画も見てみて下さい。

・哲学科ってどんなところ?~大学で哲学を学びたい人のために~



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