わたしが中医学をオススメする理由

1.中医学とはなにか

その名の通り、中国の伝統医学のことです。鍼灸・按摩・薬膳・漢方薬・気功などを用いて、人の体質や症状などを診ながら不足を補い、身体のバランスを整えることが特徴です。

バランスを整えることによって免疫力が上がり、病に打ち勝てるようになりますよーといった算段ですね。

これだけ聞くと、どこか胡散臭い気がしますし、大学時代に日本史学を専攻していた私は当初、「江戸時代に西洋医学が来たタイミングで中医学は終わった」と思っていました。西洋医学の先生は、杉田玄白以降も多く出ますが、中医学の先生は誰1人として登場しないため、医学=西洋医学という固定概念が脳裏に染み付いていたようです。

そんな凝り固まった思考の私が、中医学をなぜ受け入れたのかを次章以降で述べていきたいと思います。

2.西洋医学と中医学の違い

西洋医学と中医学、それぞれ目指すゴールは同じですが、そのプロセスが違います。悪いところを薬や手術によって治す西洋医学に対し、中医学では、前述したように身体のバランスを整えて、人間の治癒能力によって治します。

「腫瘍があって切除しなければ死に至ります」といったような状況下では、西洋医学に軍配が上がりますが、免疫力を高めることで治る病気であれば、悪いところを部分的に治す西洋医学よりも中医学の方が合理的ですよね。

鶏が先か、卵が先か論争ではないですが、免疫が低下して病になったにしろ、病から免疫力が低下したにしろ、両方治るに越したことはありません。

3.強烈な腹痛

先日、強烈な腹痛に見舞われ、3日3晩下痢が続きました。心当たりは、お腹が冷えてしまったくらいしかありませんでした。病院の先生に症状を伝えたところ、案の定、整腸剤と下痢止めを処方され、それを飲めば治ると思いきや、3日飲んでも効果なしといった始末でした。

そんな状況を見かねてお声掛けしてくださったのが、中医学の先生でした。3時間ほどお灸を中心に施術いただき、翌日にはお腹が治っているだけでなく、心なしか病に犯される前よりも体調が良いくらいの状態になっていました。

動脈からの血の巡りが悪くなっていたところが、お灸をしたことによって油を刺したブリキのオモチャのように元気になったのでしょう。『オズの魔法使い』を想起させます。

4.自律神経の乱れには中医学

社会人で「体調良い日がない」と口にしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。私自身も自律神経の乱れから、不眠や冷え、肩・首こり、眠気、その他多数の症状に悩まされていましたが、中医学の施術を受けてから完治までとはいかないにしても、かなり改善されました。

私と同じ20代、ないしは30代、40代・・・の方で、極端に体調が悪いわけではないが、恒常的に微妙な状態が続いている人は、騙されたと思って鍼灸院へ足を運んでみてはいかがでしょうか。私と同様に、他者へ発信したくなるほど、悩みが改善されると確信しております。

5.中医学に平伏

初めは、中医学に疑いの目を向けておりましたが、今回の経験を経て、崩れたバランスを整えて、免疫力(生きる力)を高めることで病を治すという方法が、合理的かつ有効な治療法であることを身を以て知ることができました。現代社会における若者の病の大半が不摂生・不養生によるものだと信じてやまないのですが、現代の生活習慣に合わせた最新の治療ではなく、2,000年以上前からある治療法がバッチリ当てはまっているという事実だけでもどこかワクワクします。

今後は、バランスが崩れた時だけでなく、予防の観点からも定期的に施術を受けようと思います。

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