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プペルと私

3年前『えんとつ町のプペル』が無料公開された時、ダンナと2人で「西野、絵本なんて描いてるんだね」なんて話しながら読んだ。

それからしばらくしてアメトークで東野さんと一緒に楽しそうに「サロンがどうたらこうたら」話してるのを聞いて、おもしろそうだなと思って12月にオンラインサロンに入った。ちょうど2年前のことだ。

サロンにいると、西野さんの普通の人間とは思えないような努力する姿を目の当たりにしたり、到底世間がまだまだ追いついてこないような思考に触れることが日常となる。

当時サロンメンバー1万人くらいだったが、入会してから4か月ほどした2019年の春、たまたま映画の仮アフレコに参加出来る事になった。
台本を読んだことでプペルへの興味が一気に高まった。

西野さんは「映画を作ることは決めていて、誰も知らない話の映画なんて観てもらえないから話を切り取って絵本を出した」って話をあちこちでされている。

今年映画の公開が12月に決まって、応援している立場として何が出来るのか考えた。

SNSで発信することはSNSを使っている人の目にしか留まらない。
ならば、直接会う人にも伝えるようにしようって決めた。

サロン内の友達も増え、SNSもサロンメンバーとの繋がりが深いのでプペルのことはみんなが知っていて当然の環境にいた。

ところが...

実際の友達や知り合い、職場の人にプペルの話をしてもほぼ誰も知らない事に気付く。
かなりショックだったが、自分だって無料公開で読んで1年くらいは存在すら忘れていたのだからそんなものなのかもしれない。

こうなったら、地道にSNSとは無縁の人たちにも知ってもらう活動をするしかない。

無料公開されているページのデータを光沢紙に印刷して黒の台紙に貼り付けて紙芝居を作った。
コロナの影響で出来る場所は限られていたけど、親子が集まる所や幼稚園で読み聞かせと歌をセットにしてやらせてもらった。

そして12月25日を迎える。
試写会に参加した人、当日早い回に観に行った人の感想を見ると「泣いた」「号泣した」「後半泣きっぱなし」などなど、感動で泣いた率がめっちゃ高い!

読み聞かせの時、ルビッチからもう会わないって言われたプペルがボロボロになってルビッチの家に来るシーンのところ、空の上でプペルが帰りはルビッチ1人で帰る話をするところは、油断すると読み手なのに泣きそうになる超危険ポイント。
きっとそこで泣くに違いないと予想。

映画は舞台挨拶の中継がある回に行った。
監督さんや声優さんがステージに上がって、最後に西野さんの姿を見た時が最初のうるうるポイント。

ジーンとしてうるっときたのだが、監督さんの来年の目標が『Twitterを始める』とか、西野さんが『ニシサックとしてYouTuberになる』とか、客席でも笑いが起こっていて涙は引っ込んだ。

そして、いよいよ本編開始。

本当にきれいな映像で、音楽も素晴らしく、初めて聴く挿入歌もステキで言うことなし。
後半、周りの人は結構泣いてるのが空気で分かる。

なのに...

私どうした?

アフレコの時の様子が頭に思い浮かんだり、なぜか西野さんが色々話してる姿を思い出したり、映画の隅々まで観ようとしているせいなのか、やっとこの日が来たんだなっていう感情が先に立ってしまい泣くことなくエンドロールになってしまった。

エンドロールにはロザリーナさんの歌声に乗せてたくさんの方の名前が次々に流れ続ける。
これだけたくさんの人が関わって、長い月日をかけて、色んな人の想いが詰まって完成した映画なんだなぁとぼんやり見ていた。

そして一番最後に『西野亮廣』の名前を見た時に初めて涙。
これって映画観て泣いたことになるのかw

私は作ってる人でもなければ関係者でもなく、ただの一般の視聴者でしかないのに、感情が複雑すぎて純粋にストーリーに感情移入出来なかったのかも!っていいように自己分析。でもそれは表向き。

泣かなかった本当の原因は見当がついている。

プペルは目標を持って夢を追いかけている人や挑戦している人が観ると勇気や元気をもらえる映画。
夢を諦めてしまってた人も何か思いを持てるストーリー。

私にはそれが1ミリもない。目標も持ってなければ夢があるわけでもなく、挑戦してるわけでもない。かと言って挑戦してる人のジャマをするでもなく、可もなく不可もなく気の向くままにお気楽に生きてるのが自分。
楽しくゆるーく暮らしていて、頑張ってる人を応援することで頑張った気分になってるのが私。涙が出ない原因は多分それ。

その後Youtubeで宮迫さんと西野さんのコラボトークを見た。

背景に映画の映像がそのまんま流れていて、宮迫さんの話聞きながらプペルの映像見てボロボロ泣いた。

良かった、涙出ない冷血な人じゃなかった!

その話を親友にしたら「それって宮迫で泣いてんじゃん」って笑われたw
でもプペルの映像見ながら泣いたことには違いない。

それにしても、西野さんの出してる絵本は全部どこかで繋がってるし、映画のプペルにしても「多分こうだろうな」みたいな伏線らしきものが散りばめられているように思う。

1回目はひとりで観たけど、2回目はダンナも一緒だったので「あの部分はこういうことだよね?」とかあとでいっぱい話した。人って同じものを観てるのに見えてる部分が違ったり、気付いてないところがあったりおもしろかった。
3回目は友達誘って年明けに行こうかな。

あと、とんぼ玉作らせてくれるところに行ってみようと思う。
ブルーノのと同じの作ってみたい!

やりたい事や夢や大した目標があるわけでもない私は「頑張ってる人を応援する」を頑張りますw
そんな人がいてもいいよね!

こんな感想で申し訳ないけど、プペルはいろんな楽しみ方が出来る映画。
何かに挑戦中の人、頑張ってる人はぜひ劇場へ!
私と同じで気楽に生きてる人もそれはそれで西野さんの他の絵本との繋がりとか勝手に想像しながら楽しめます。

えんとつ町はその後どうなっていくんだろう。
気になるw

おしまい!

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