樹の年輪に、頬よせて。

年輪のうねり、
濃淡にうっとり。
年輪を跨いで走る
細かな亀裂も
何とも言えない揺らぎを
感じさせる。

ひんやりとした
樹の肌に触れていたい。
もっと間近に感じたい。

我々とともに、
太古の昔から今も
様々なかたちで
活きている。

その不思議な
しなやかさ、
強さ軽さ、器用さ、
温かさ、香しさ、
瑞々しさ、躍動感。

「木から辿る人類史」
#ローランドエノス #水谷淳 訳