メイト
久しぶりのnote。
とてもクサいことや、Twitterでは消化したくないことをこっそりと書く場にしている。
今日は前者。クサいこと。
大学に通うときに使う地下鉄の壁には、全面覆うように貼られた広告がある。
これは定期的に変わって、転職サイトだったりガムの広告だったりするのだけど、今日いつものように地下に降りて、壁面に目をやったら、カロリーメイトの広告に変わっていた。
あれ、きのうまでポカリスエットだったよね。
笑顔でダンスをする大勢の高校生の姿が頭に浮かんだ。あれは爽やかで、学生とポカリスエットとの組み合わせが最高で、いい広告だなぁ、とぼんやり見ていた。
でも、カロリーメイトにはあっけなく負けた。
カロリーメイトの広告も、主人公は高校生たちだった。
それぞれの"メイト"にフューチャーした、色々な部活のワンシーンにキャッチコピーがついている。卓球、バレーボール、水泳、ボクシングなどなど。
わたしはつい昨日、高校生でボクシング部の従兄弟と久しぶりに会って話を聞いたばかりだった。
つい、広告の男の子と、すっかり大きくなっていた従兄弟を重ねてしまう。
バレーボールは弟がやっていた。見に行った試合を思い出した。
弟と広告も重なる。
涙が出そうになった。
あぁ、わたしにはもう永遠に返ってこない時間だ。
いつまでこんな生活が続くのか、と思っていた女子高生はもういない。
わたしには"メイト"はいなかった。
どこへ行ってもひとりになってしまう。
わけも分からず泣いていた。
広告の高校生たちには"メイト"がいて、みんな笑っている。
あんな風だったらな。どうしてわたしは。あの頃は。
グルグルと思考が渦巻く。
もう戻ってこない。
永遠に後悔するかもしれない。
高校生たちの笑顔はまぶしくて、わたしにはまぶしすぎて、よく見えなくて、"ふつう"になれなかった自分だけが浮き彫りになって、よく目立った。
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