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「上を向くのは俺じゃなくていい」『Dr.STONE シーズン3エピソード12 奇跡はこの掌で』

『Dr.STONE シーズン3エピソード12 奇跡はこの掌で』


あらすじ(ネタバレ)

 ついに宇宙船ソユーズの中身を取り出そうとするコハクは、後宮の者たちに気付かれないようコンクリートを割らなくてはならなかった。科学チームたちはネズミ二四駆で硫酸と石膏を送る。アマリリスと銀狼が後宮の者たちの相手をして時間を稼ぐ間に自慢の馬鹿力でコンクリートに細い穴を開けるコハク。そこに硫酸と石膏の入った試験管を差し込み蓋をすると、細い穴の中で膨張した石膏によりコンクリートは静かに割れたのだった。
 中から出てきた砂金はネズミ二四駆によって科学チームへと送られる。石化した者たちを復活させる復活液を作るのに必要なプラチナを砂金の中から発見する千空。「本当なら指先程度欲しかったところだが」と千空が呟くのを聞き「なら今から川に行って探してくる」と言うスイカだが、「0.01%の確率でしか手に入らないから何十年もかかってしまうぞ」と止める千空。しかし、宇宙船ソユーズから出てきた砂金の中からは次から次へとプラチナが出てくる。それは、千空の育ての親、百夜の残したものだった。百夜は、「いつかもう一度科学文明が復活する時のために資源を未来へ残す。それが地球最後の宇宙飛行士の仕事だ」と、千空が石化し時間を数え続けていた頃、この”始まりの島”でプラチナを探し続けていたのだ。百夜からの贈り物プラチナを手にしたことで、千空たちはいよいよ復活液を自ら作り出すことができるようになった。一方その頃後宮では、宇宙船に残っていたガラスが見つかってしまい「侵入者がいる」と騒ぎになっている。千空は「科学文明を賭けて、この”始まりの島”でのラストバトルの始まりだ」と話すのだった。

感想

百夜とうちゃん……。この親にこの子ありですよ……。本当に。
千空の思いやりの心はどう考えても百夜ゆずりですよね。千空本人がそういうこと口に出さないタイプだから今回もゲン先生が隣で力説していらっしゃいましたけれども、血がつながってないとか関係ないよね。

百物語しかり、宇宙船ソユーズしかり、こうやって後の世代を信じて叡智や財産を継いで行ける大人になりたいものです……。特に百夜はその時代に生きていた最後の現代人だったからその責任の重さを理解していたんだろうなって思います。レコードに音楽を残した気持ちを思うとすっごく切ないね。科学文明も文化も何もかもなくなっちゃうなんて本当に悔しいよね。たくさん楽しんだ思い出、幸せな思い出があるもの。

同時に、今の私たちも、これまでの先人たちが残してくれた叡智があるからこそ今を生きて居られるということに改めて感謝しないといけないわと思いました。「上を向くのは俺じゃなくていい」という台詞がありましたが、時には辛くて苦しい時代も踏ん張ってより明るい未来を私たちに残してきてくれた先人たちには頭が上がらない。そして、その叡智をまた次のよりよい未来へバトンタッチしていきたいものです。

やっぱりドクストは面白い!!!(毎回言ってる)
次回も楽しみです。


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