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小さな旅・思い立つ旅

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どこでもいいかどこかへ行きたい衝動を、年間30回くらいの日帰り旅行で解消する日々
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#茶畑

小さな旅・思い立つ旅|食がつくる風景は美しい[水と暮らす、茶原郷、海に浮かぶ舟屋]

自然のリズムに寄り添う 日本では四季折々に変化する気温や湿度、特定の季節に吹く風などを活かし、食の生産を行ってきた。雨の多い平野ではあたり一面に田んぼが広がり、波の穏やかな湾では舟屋が建ち並び、寒暖差の大きな丘陵地には茶畑が広がる。 自然の中に人の営みが関わることで、暮らしに合わせて自然が改変されていく。食がつくる風景は自然のリズムに寄り添いながら、維持・更新が繰り返されていく。長い年月の経過とともに、風土に根付いた風景がかたちづくられていく。 食がつくる風景は美しい

小さな旅・思い立つ旅|めくるめく絶景カフェの窓辺にて[山頂、森林、茶畑、山居]

パフェはパルフェでパーフェクト 映画『窓辺にて』で初めて知ったパフェの語源。フランス語で“完璧”を意味する「パルフェ」が「パーフェクト」となり、「パフェ」になる。完璧なデザート=パフェ。 窓辺から差し込む繊細な光、そこに現れる影と完璧ではない人々の悲喜交々。映画『窓辺にて』で映し出される窓辺の風景は、とても美しくパーフェクト。パフェだけに。 ということで、完璧で美しい風景=「絶景」を目的に、カフェに行くのはどうでしょう、という話。めくるめく絶景カフェの窓辺にて。 パフ

小さな旅・思い立つ旅|京都を訪ねて、お茶を知る[普茶料理、茶園さんぽ、茶菓子、おもてなし]篇

もっと、お茶について知りたい 侘び茶を大成させた千利休。いまだに茶の湯に大きな影響を及ぼす偉大な存在であり、今年は生誕500年を迎える節目の年。そんなキリのいい年だからこそ、お茶を知るために京都に行く。 といっても、茶の湯や茶道といった肩肘張ったものではなく、単純に茶畑ってきれいだなぁ、とか、茶菓子はおいしいなぁ、という気楽な京都の旅はどうでしょう?という話。 800年前から、眠気覚ましにお茶を。お茶にはカテキンとテアニンが含まれている。渋み成分であるカテキンはストレス