見出し画像

沈黙を破るのは私じゃないとダメ?

沈黙が怖い。沈黙に耐えられない。
小学生の頃の委員会決めから始まり、社会人になり会社の会議にいたるまでずっとあの重たい空間に身を置くことが難しい。
何度やりたいわけでもない委員長をやったことか。

年齢を重ねるにつれ、沈黙に耐え切れず話し始めてあとから「なんであんなこと言ってしまったんだろう、、、」と反省することが増えてきた。
それがつらかった。

部署内での意見交換のカジュアルな場で、あまり意見が出てこないとき(所属部署の傾向からおとなしい人が多い)沈黙に耐えられず常にトップバッターで話し始める。グループディスカッションもなんだかよくしゃべる人間だと思われていただろう。
おしゃべり好きというわけではない。どちらかというと私も黙っておきたい。でもあの沈黙という重力2割増しの空間にいられないのだ。

沈黙恐怖症とは

沈黙に耐えられないという現象について検索してみると沈黙恐怖症という言葉が出てきた。

沈黙恐怖症とは文字通り沈黙した時間が怖いと思うこと

沈黙恐怖症の特徴
・沈黙になると、まっさきにしゃべりはじめる
・話しはじめると止まらなくなることもある
・本人は本当はあまりしゃべりたくないがみんなとためにと気を使っているつもり
・会話の中身が浅く上滑りがち

聴けない人の種類「7.沈黙恐怖症型」/岩松正史公式BLOG

…あてはまっている!!!
沈黙に耐えられないから一番最初に話し始め、まとまっていないから長くなり中身が浅くなる。そして会議後に余計なことを言ってしまった…とひとり反省会をする。
少し前の文章で『所属部署の傾向からおとなしい人が多い』などと言って、さも気を使って発言しています感を出している自分が恥ずかしい。

沈黙になったときの対処法

①聞き役に回る勇気を持つ
対策を調べている中で確かに!と思った言葉があった。

しゃべりすぎて後悔することはあっても、
聞きすぎて後悔することはない。

「相手が黙った時の『間』が苦手…」そんな「沈黙恐怖症」は、今すぐ治る!より

実際にひとり反省会をしている身として、沈黙が苦しくてもいい相槌を打つことを目標に聞き役に回ろうと思う。

②黙ったら相手と目線を合わせる
黙るということは考え事をしていることが多い。
相手が下を向いていたら自分も下、右斜め上を見ていたら自分は左斜め上(同方向)と、同じ方向を見るようにする。そうすることで相手に考える時間をとることができる。

③秘儀オウム返し
打ち合わせなどの場で参加者全体に投げかけがあったとき。意見は出てこないけど沈黙が苦しい。そういう時に「○○ということですよね?」などオウム返しをして頭を整理するようにしている。(ようやくこれができるようになってきた。)
少人数で言いやすい場であれば「ちょっと考えてもいいですか?」など直接的に考える時間をもらうような言葉を伝えている。

①、②はこちらのサイトを参考

その場の空気は全員で作るもの

・沈黙は1人では作れるものではない。その場の全員でつくっている。
・沈黙には考える時間など理由がある。

沈黙が苦しすぎて、つい自分がなんとかしないと、と思ってしまう。
だけどこの空間は自分だけの責任ではないんだと思うと少し心が軽くなる。(もちろん周りの人が沈黙の状況を苦しいと思っているかは別)
伝えたいことがあるなら勇気を持って発言すればいい。
でも伝えたいことがまとまっていないのに未完成のまま出してしまうのはもったいない。ここも勇気を持って沈黙は考える時間だと割り切りたい。


この記事が参加している募集

#この経験に学べ

54,558件

#仕事について話そう

110,250件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?