漫画『阿・吽』から学ぶ生き方の選択肢
こんにちは。
いきなりですが、私はおかざき真里さんの漫画が大好きでよく読んでいて、何気にふと思ったことをツイートしたところ…おかざき真里さんご本人にいいね!を頂いてしまい、ちょっとテンション上がってしまったので、自分の独自の解釈をつらつらと書き留めていこうと思います。
まず、登場人物の最澄と空海の人柄から。
最澄と空海いう人物
最澄は、一言で言うと『ソフト』な人です。人当たりよく、品もよく、そして博愛精神に満ちている。理想を追い求め、そして信念を貫き、真面目にコツコツと努力し続ける。
逆に空海は、粗野で唯我独尊で自分の興味のある分野をとことん突きつめる、それ以外は無頓着で生きることさえ疎かにしてしまう。自分を傷つけ追い込みながら真理に近づいていく。それでいて人を引き込む魅力をもつ人物。
この2人、共通点が全くないように見えて『自分の信念を追い求める』一点に関しては共通して、そして中身も合致しているから惹かれ合うように感じました。
お互いに正反対のようでその一点のみ、深い場所にある一点が合致しているから、惹かれ合うのかもしれませんね。
追い求めるのは理想か、それとも理想の先の未知なるものか
共通点があるから惹かれあっているようですが、最終地点の求めているものが2人は異なっているように感じました。
最澄は、
自分の求めている理想の答え
空海は、
その理想の先の先の未知なるもの
を求めているように感じました。
最澄は固体を、空海は液体を求めているような。カタチのあるものとカタチのないものを求めているような、そんな違い。
それでも、それらが不思議と絡み合ってなんとも言えないハーモニーを出す、そして自分の人生に照らし合わせてしまう。
そんな、奥がとても深い漫画です。
自分が目指すなら最澄か、空海か
私の個人的な気持ちですが、空海でいたいと思う反面、実際にその生き方をしたらとても怖いとも感じてしまいます。
なぜなら、一歩道を間違えてしまったら狂ってしまうかもしれない、取り返しがつかなくなる可能性があるから。一か八かという言葉がピッタリな、そんな印象を受けてしまうのです。
それでいて、自分の好きなように、気持ちの動くままに、真っ直ぐに進んでいく空海ののびのびとした感じに憧れを抱いてしまいます。
最澄は、無難…ではないですがどこか足場をしっかりと確保している、どこか安定が残されているような感じ。
人柄からかもしれませんが、激しさや破天荒からは遠い、雲の上のようなそんな印象で自分とは人種が違うな、と感じてしまいました。
最澄は『耐える』、空海は『とことん追求し続ける』
一言で例えるなら…ですが、最澄は『耐える』、空海は『とことん追求し続ける』、2人にはこういう印象を受けました。
全く違うアプローチでありながら、求めている『本質』は同じ。答えが同じになるかは分からないけれど、求めている部分は2人とも同じです。
生きる為の努力の仕方やアプローチ方法はひとつでは無い、そしてその生き方は自分で選択出来る。
さぁ、貴方はどちらの生き方を選ぶ?
そんな問いかけをされているように感じる、そんな漫画でした。
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