付加価値を考えた日。
現在、私の娘は小学一年生。
昨年まで、保育園児だったので、日曜日は「休日保育」に預けて、カフェを営業していたが、今年からは毎週の預け先の確保が難しいので定休日とした。
2018年の4月から、1年間、休日保育や慣れない環境に頑張ってもらったので、今年は日曜日は親子共に休む日にしよう!と決めた。
が、いざ日曜を定休にすると、もともとの月曜定休もやめなかったので、週休二日。ほぼランチ客しかこないうちの店にとっては、結果的に、経済的に苦い選択になってしまった。
“やってみて、あかんかったらその時考える” 性格の私は考えた。
のち、Instagramのストーリーのアンケート機能を使って、実際お客さん的にどうなのかを検証してみることにした。もし、日曜日によく利用していたお客さんが、復活を願ってくれていたら、ぜひやりたいと思ったからだ。
一つ、懸念があった。
上記の、「復活を願って」くれている方が多ければ嬉しいが、実際に来てくれる人がいなくては意味がない。「営業してほしい。」「いいと思う!」と思っていても、日曜日はいけないんです!と言う人がいるかもしれない。その場合は、ぜひとも堂々とNOに一票を!と、念のため、一旦postして、ストーリーにあげた。
【アンケーです。日曜日の営業、してほしい?】
(娘の預け先がないので、一緒にいてもいいですか?)
YES・・・・68%
NO・・・・32%
全体の人数から考えると、実質のYESを選択してくれた人が確実に少しはいるのだと思った。最低これだけ、本当に来てくれる人がいるのならば、やってみようかな、と思った。予想外に、個人的にメッセージをくださる方もいた。が、そのメッセージを一通り読ませていただいて、ちょっと気持ちが萎えてしまった。
私が一番、引っかかっているのは、最も多かった下記の意見だ。
「お子さんのためを考えてらっしゃるんですね」
違う。
子供のためではない。
子供を仕事場に連れてくるのは、私自身が嫌だからだ。
(ていうかそうポストしたつもりだった)
コーヒーを飲みにくる。コーヒー代を払う。この「コーヒー代」と言うのには、私はこのCafé de Lien*と言う空間という付加価値が含まれていると思っている。それは、大人の思考、質の良いものに触れて、カフェというところで飲むコーヒーを堪能してもらうというところに価値があると思っている。そのお客様の求めている付加価値を「預け先がないから我が子を連れてくる」という個人的な理由で壊したくないのだ。
だから子供の意思は考えていない。むしろ、うちの娘は一緒に来たがる方だけど、上記の理由で、頑なに「くるな」と言っている。ママが、お役さんのために作っているお店だから、と言っている。
なので、YESをしてくれた人の中には、子供さんのことを思っているからですね、私はその考えを尊重します!みたいな風にポチッとしてくれた人が結構いるのではないかと思うと、今更不安になっている現状だ。
本当の、本音のYESは、例えば具体的にいうと「空間という付加価値を入れて、コーヒーは1杯450円です。でも私の子供がいるということで完全ではなく実際のところ400円の価値しかありません、それでもあなたは、私たちを応援するという理由で、残り50円を払ってくれますか?」みたいな感じ。めちゃくちゃわがままなYESだ。それを覚悟でアンケートしてみたけど、難しい。クラウドファンディング とか、なんかこういうお金とかの付加価値に関する価値観って、なかなか地元密着型のママ層には理解し難いのかもしれない。なんか私が考えすぎなのかなと思ったら、お客様に申し訳無い気持ちになってきた。
しかし、新しいご意見もいただいた。
「子供!と捉えるのではなく、役割を与えて、一緒にやるという感覚でも良いかも」
なるほど、と思った。私は自分の都合で、娘を連れてくるのが、マイナスなことばかりだと思っていたけれど、今までとは違った“良いこと”もあるかもしれないのだ、と思った。
お客さんにとっても新しい価値を生む可能性として考えると、ちょっとワクワクしている自分がいる。もちろん、娘が一緒にいるデメリットも大いにあるが、そこは自分がなんとか頑張ってみるか。そんな気持ちになれた。
今は、前向きに復活を検討している。
読んでくれてありがとうございます。 ふと思った時に、心のままに書いています。 よかったらまた読んでください。