仕事のスピードに正解はないと思った話:人の数だけ「旬」がある
曲を作ったり、文章を書いたり、ビジュアルを作ったりする時。私が何かをアウトプットするとき
「はやっ」って言われることがある。
高度経済成長期の日本を支えてきた「努力して時間をかけていいものを作る」みたいな努力思考型の熱い考えの方からすると、
「そんな、パッと出したもの、穴だらけちゃうんか」
「ちゃんと考えもせず不完全な」
という感覚の方もいらっしゃるかもしれないんですけど、否。
私にとって、スムーズにアウトプットできた時の方が、「いいものができた」ということが多い。
なぜなら
“早く出さないと、完成度が失われるから”
なんです。
*
仕事の相方でもある、コピーライターのしのぶさんは、私と逆かもしれません。彼女は、アイデアが出ると、それをしっかり練って完成度のイメージにしていくことが得意なのだと、客観的に感じています。
もちろん、私も時間を全くかけないわけではない(笑)
あとで、こっちの方がよかった、もっとこうしたい、というような修正はして、さらにいいものにはしようと心がけています。
頭の中に、そのコトの、完成度のイメージが閃いた瞬間が、わたしのイメージの「旬」なんです。
お互いフリーランスになったはじめの頃は、
「お互いが共通すること」を見つけて喜んでいたような気がします。
共感できることがたくさんあり、それこそが一つの仕事をうまく活かせるキーポイントだと思っていました。新しい出会いがあっても「共感できる部分」ばかりを意識して、共通部分が見つからない=分かり合えない人…は、自分と合わない、と考えていました。
でも、今は違う。
3年ほど経って、私もしのぶもたくさん人と出会い、色々な学びや気づきを得ました。
私は、その中での経験から大事だと思ったことがありまして。特に最近人と会うと意識しているのが
「自分と違う得意なもの」をその人から見つけること。
全ての人には得意なこと、それを活かすための個人のペースがあるということ。
最大のパフォーマンスを発揮するタイミングは人それぞれだということ。
その人それぞれの「イメージの旬」があるコト。
それに気付けたのだと思います。
ちなみに、親になった今は、それを肝に命じて子育てしないといかんなぁと思います。特に、子供って全体的に「今じゃないとだめ」な生き物だと認識しています。なるべく、聞いて聞いてって言ってくるときに聞いてあげたいのだけど、無理な時もある。そこは、いちいち面倒臭いけど、「これが終わったら聞いてあげるね」と言わないといけないなぁと(笑)
そういえば、自分が子供のころを思い出しました。
私は、思いついた時にすぐアウトプットしたい子だったから、親に
「それ今しないといけないの?後でやりなさい」って言われたなと。その時の私は、“今じゃないといけなかった”
んですよね。うちの親は割と「時間をかけて完成度のイメージをあげる」のが好きだったのかもしれません。
自分の子供の、「完成度が一番上がるタイミングってどこなんだろう」そんなことを考えるきっかけにもなりました。
今、わたしと娘の場合は、わたしが“今すぐにアウトプットしたい”タイプなので、大変です。お互い今じゃないとがぶつかり合う。子供が、「ママ聞いて〜」とか一生喋りかけてくるので、いいヒラメキが来た時は、もう全てをストップしても、それに取り掛かりたいのに、喧嘩になります(笑)
頭の中に、こう!というものがあって、今すぐ何かの形で…せめてメモでもしないと失われてしまう!そんな焦燥感に駆られまくっております。
話を戻します。
なので、私としのぶさんが、
最近とてもバランス良く仕事ができている(と私は感じているけど)のは、
お互いの“旬”を活かし合うことができるようになったからなんじゃないかと思っています。
仕事は、はやくないといけない、とか
時間をかけてやらないと完成度のイメージが上がらない筈だ、みたいな決めつけはしない。
しのぶも私の勢い?笑
を大事にしてくれるし、
私も彼女の思考の時間をとることが大切だと思ってる。
.
チームで何かをやる時、誰かと何かを作り上げたい時。今後も意識したいと思います。
そして、自分の完成度の最大値をたたきだせる
タイミングを、もっともっとつかんでいきたい。
そんなことを考えた今朝のコーヒータイムでした。
この記事が参加している募集
読んでくれてありがとうございます。 ふと思った時に、心のままに書いています。 よかったらまた読んでください。