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一週間日記(6/15-21):痛みはいつもそこにある

6月15日(月)
 あっという間に月曜日だ。生きている間にあと何回「また月曜だ」と思うんだろう。数えてみようかと思い、怖くなってやめた。
 貴重な梅雨の晴れ間で気温が上がるみたいなので、シーツを洗濯。仕事はいったん落ち着きをみせる。6月の前半がもう終わってしまった。カレンダーの表示は時間が経つにしたがって機械的に進んでいくが、感覚的にはしっくりこない。引きこもり生活は時間感覚がおかしくなる。妙にあっという間に感じられたり、逆に故意に引き延ばされているような感覚に陥ったり。
 あまりやる気が起きずスマホばかりだらだらと見ていたら夜になった。夕飯はつけめん。その後ものんびりと過ごした。夜は涼しい。


6月16日(火)
 いつも始業時間ギリギリに起きるが、今日は5分前に起床。寝過ごさなくてよかった。
 炊き込みご飯と味玉の朝ごはん。今日はメールが少なく、仕事に追われずにすんだ。一日中文章を書くがなかなか進まないので遅筆すぎるんではと思うが、書かないより全然ましだ。
 東京でコロナ感染者が増え出した。出張や企業訪問のアポもそろそろ取られ始めているだろうから、この先が心配。
 仕事を終えてスーパーへ。安くなっている野菜とお魚を適当に買う。今日はつくる気分にならないのでお惣菜。デザートにさくらんぼ。


6月17日(水)
 午前中特に忙しく、真面目に仕事。お昼はたらこクリームパスタ。その後作文をしていたらいつの間にか20時を過ぎており、急いで夕食の準備をする。買っておいたシイラという魚でムニエルを作った。シイラは脂身のすくないさっぱりとした魚で、ハワイでは高級魚らしい。とても安かったが。魚料理は下処理がめんどうだったり、臭みが残ってしまったりするのでちょっと苦手。
 届いたワゴン組み立て。化粧品などをつくえの上に置いていて作業スペースが狭くなっているのが嫌になったので購入した。すべてをそこに収納したのでつくえの上にはほぼ何もない状態になった。満足。


6月18日(木)
 朝起きてしばらくしたらぽつぽつと雨が降り出した。それから終日降り続き。仕事はそんなに忙しくなかった。19日から越県も自由になるみたいだけど(もともと自由だが)在宅勤務もそろそろ終わるのだろうか?? また感染者が40人を超えた。
 夕方から頭が痛くなり、夜ごはんのあと0時過ぎまで寝てしまった。びっくりするほど寒い。 


6月19日(金)
 薄手の長袖パジャマでも寒いのでパーカーを引っ張り出してきた。気温は20℃前後で、先週は連日30℃を超えていたので気温差が実に10℃もあるということになる。
 お昼はオムライス。午後になって雨やむ。忙しくてすこし残業した。
 スーパーに行き、豚肉、ほうれん草、なめたけ、アイスなどを買う。アイスクリームはレディーボーデンの大きいカップのストロベリーが一番美味しいと思う。小さいころたまにお母さんが買ってくれていた記憶のせい。
 『夜はやさし』を読み終える。優美で哀しいと言ってしまうと簡単すぎるが、読んでいるうちにこの小説の世界の優しさというか居心地の良さ、みたいなものにじわじわと脳みそが包み込まれていく。


6月20日(土)
 休日恒例の昼過ぎ起床。昨日夜更かしして3時ごろ寝たので仕方ないといえば仕方ないが、もう少し早く起きたい。街まで出かけるつもりが、昼ごはんを軽く食べてコーヒーを飲んでいるうちにどんどん時間が経っていき、結局家を出たのは16時前になった。ファンデーションがうまくのらない。
 映画館で『ルース・エドガー』を見た。すごい映画だった。誰かを何かの「象徴」に仕立てること、不正や不条理に立ち向かえと煽動すること、誰かを自分たちの都合でrenameすること、周りの期待に完璧に応えようとすること、平和を望むこと、罪を問いただすこと、物事を正そうとすること、危険を排除しようとすること、大切な人を守りたいと思うこと、それを息苦しいと感じること。その全部を誰が責めることができるだろうか。そしてこのような問題が目の前にあるとき、それに対し議論して何か共通の「とるべき姿勢」や「達成するべき目標」などといったものをこしらえること自体が、ある種の暴力になってしまうのかもしれないというようなことを考えた。この映画はわたしたちに何かを教えてくれたりはしないので、わたしたちは自分たちそれぞれの頭で考え続けなければいけないんだな、と思った。
 見終わってから本屋へ。『文學界』(このあいだアマゾンで注文したのは在庫なしでキャンセルになった)と『暇と退屈の倫理学』、『フライデー・ブラック』、保存用の『グレート・ギャツビー』を買う。レジで合計金額にびっくりして図書カード(500円)を出すのを忘れた。
 散歩にうってつけの夜だったので2駅分歩く。居酒屋にもたくさんの人。人々のつくりだすエネルギーというのはすごい。
帰って、アラビアータを食べながら『深夜特急1』を読む。こんなふうに香港でぶらぶらできたらいいのに、海外旅行に行けるのはいつになるんだろう。


6月21日(日)
 11時ごろ起きる。スタバのいちごのやつを飲みたいので出かけようかと思ったが、なんだか疲れているのでやめた。そのうちにまた頭が痛くなってくる。気圧なのか暑さに慣れていなせいなのか、頻繁に頭痛が起きてしかもイブを飲んでもあまり効かない。おとなしく『深夜特急1』の続きを読む。香港のレストランで助けてくれた銀行員ボーイと上海料理を食べたり、国境を見にいったりする交流の描写が心に残った。
 読み終わってそのまま『文學界』のコロナ特集を読み始める。夕飯はレタスと豚肉を蒸したもの。火を通したレタスって本当に美味しい。夏至の日の今日は一歩も外に出なかった。


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