お祭り

「お祭り」

              鹿水 美優

 僕にとって、お祭りとは何だったか。

想いを巡らせてみようと思う。浴衣、花火、お神輿、いろいろなものがあるが、やはり一番なじみ深いのは、屋台であろう。

 僕がいつもよく夏祭り等で食べる定番のものがいくつかある。例えば「わたあめ」である。原価がどうとかは置いておいて、やはり、その雰囲気で食べるから美味しいのだろう。
 割りばしについた雲みたいにふわふわしている白い塊を手で少し千切って、口に放り込む、するとほんのりとした甘さが口いっぱいに広がり、とても美味しいのだ。砂糖の塊であるはずのわたあめが、意外にも甘すぎないのはとても不思議である。

 次に定番と言えば、僕の中では「りんごあめ」である。
 赤い宝石みたいなそれを舐めると、少し甘すぎるくらいだが、しかし、齧ってみると、パリッという音とともに、果実の酸味が口に広がり、ちょうど良い甘さになるのだ。飴のパリッという感触がとても心地よく、美味しい。

 そういった物を食べながら、僕はお祭を楽しむのだ。
 他にも、焼き鳥やフライドポテト等、いろいろな物があるが割愛させていただこう。
 そういったものを、買い、食べながら、花火を見たり、友達と話をしたり、と楽しいのが私にとってのお祭である。

 また、僕の知る中で少し風合いの違うかも知れないお祭りに「バルーンフェスタ」というものがある。

人が乗る、熱気球を飛ばして、競技をする世界大会が佐賀県で例年行われるのだ。正直、その競技には疎いので、説明は出来ない。
 ただ、そのバルーンフェスタで行われる、夜間係留というイベントがとても綺麗なのだ。

 嘉瀬川の河川敷にバルーンを係留をするのだが、バーナーの火が、バルーンを優しく照らして川面にきらきらと反射して、輝くのだ。
僕はその、どこか優しいゆらゆらと揺れる火の光がとても好きだった。

僕にとって、お祭とは、楽しかったり綺麗だったりするものであるのだろう。

 次あるのは何のお祭だろう。夏の花火大会だろうか。また行って、「ぞんぶん」に楽しみたいと思う。

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