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19.ボランティアスティとDIYとアライグマとの距離。そして日本でのアパートDIY計画

去年、2020年の4月からはフォルケを卒業して、1ヶ月単位で住む街を変えてデンマーク内を旅してました。Airbnbで部屋を借りていたんですが、1ヶ月割引きが結構大きい(4割〜5割とかある)のと、デンマークの色んな街に住んでみたかったので。

6月ごろには、コロナが少し収まってたのと、なんか面白そうなことをしてみたかったので1ヶ月のボランティアステイに挑戦していました。

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食事と住居を提供してもらう代わりに、労働力を提供するスタイルのボランティア。色んなサイトで情報を入手できますが、Workaway(外部サイト)というところが結構有名らしい。世界各国の案件を調べられて、登録できます。

登録したのはユトランド半島の北、フィヨルド沿いに住んでいる牛の放牧やら、ツーリスト向けの宿提供やら、畑やら、養鶏やら、色々やってるホスト。

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我々の仕事は10年ほど放置されていた、ボーイスカウト用の宿泊施設のリノベ作業。ひたすら掃除して壁やベッドをペンキで塗り替え、壊れているものを修復する作業。

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デンマークの人は、自分の家やサマーハウスなどを結構自分好みに塗り替えたり修復したりしてお気に入りの空間にしているそうです。仕事終わりとか休日にDIYしている人をすごく見かけます。

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ホスト一家はずっと昔から酪農してたらしく、築300年の茅葺き屋根のおうちとか今は使ってない大きな牛舎とかを持っているホスト。最近は牛は基本的に放牧してるみたい。朝夕、ホストが牛を連れて歩いてました。

ボランティアワーカー用の部屋やホストの家などは現代風にリノベされていて、かなり快適。

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我々に与えられた屋根裏部屋、広くて快適なんですが夜な夜な動物が駆け回る音がしてたんですよね…。音から察するに、猫より大きい。鳴き声も聞こえるし、結構な獣臭するときもあるし

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毎日、ボランティア仲間のチリ人と一緒にご飯食べてたので、「この家、動物住んでる?」と聞いてみました。

ら、「アライグマが住んでる。うるさくて寝られないんだ。ビッグプロブレムだよ」とプリプリしながら教えてくれました。ラスカルがいたのか!

あいつのせいで夜うるさくて寝れない。ビッグプロブレムだ」と、ぷりぷりしながら教えてくれました。
アライグマ…。可愛い顔して結構凶暴だし、狂犬病もってるし、何よりデンマークでは(日本でも)外来種だし。
駆除しよう(決意)。
チリ人と協力して、庭と畑に罠を設置しました。この時、一応大事をとって、ボランティアホストの家族とは、最初の2週間距離を保ちながら気をつけて生活してたんですが、人よりも、アライグマと距離を保って生活したかったですね(切実)。

子供の頃、世界名作劇場のアライグマラスカルのビデオ(だか再放送だか)を見たとき、近所のおじさんが成長してイタズラが深刻化してきたラスカルに痺れを切らして「こいつをどうにかしろ。射殺するぞ」って脅したシーン、子供心になんてひどい大人なんだ。お前のせいでスターリングは泣く泣くラスカルと別れることを決意したんだぞ!って憤っていたんですが。
大人になって気づいた。アライグマは人間と共存できない。駆除した方が良い(真顔)。
狂犬病とか、致死率ほぼ100%の病気持ってる可能性が高くて、なんかヤバイ寄生虫も持ってて畑荒らすとか。そりゃ近所のガキがそんな危険なペット飼ってたら怒るわ。ごめんなさい、理不尽に憤ってしまって。
「あまり動物も虫も無駄に殺したくはない」とのホストが言ってたので捕獲して食べちゃえばいいんじゃないって提案してみました。
Wikipedia 先生によると、アライグマのお肉は高級ジビエ扱いらしく、かなり美味しいらしいんですよ。スタッフが美味しく感謝しながら命を頂けば、無駄に殺すことにはならないはず。結局捕まえられませんでしたが。

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それでもホストファミリーが狩猟免許持ってるので、たまにカモやら鹿やらを獲って振る舞ってくれたりしました。責任持って美味しくいただきました。

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ボランティアステイ、基本的に1日5時間の労働なのでめちゃくちゃ空き時間があります。日本の平均的な社畜だった私からすると夢のような生活。

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というわけで、自由時間はフィヨルド沿いを散歩したり、他のボランティア仲間とご飯作ったり、湖に出かけたり、焚き火したりかなり充実した生活をしていました。

フォルケ卒業してから、旦那と2人の生活になったので英語を話す機会が減ってしまったんですが、このボランティアステイで英語話せてよかったです。この頃は日本人、チリ人、アルゼンチン人、イギリス人、デンマーク人(ホスト一家)が滞在していて楽しく異文化交流していました。

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日本ではあまり建物のDIYしたことなかったので、貴重な経験でした。まぁ、デンマークと違って地震や台風があるので法律的にも災害的のも建物立てたり改修するのはハードルが高いんですけどね。

そして今年、2021年6月は、義実家所有の古アパートをセルフリノベして我々夫婦の住む部屋や、義両親が始めるお店スペースを作ることに。6月はDIYに縁のある月みたいです。

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なので最近は午前中:ライターの仕事、午後:アパートDIY、夜:北欧ネイチャー事業のブランディングなどをしています。なかなか充実してきた。

2021年7月30日、撮り溜めた作業記録を編集してまとめてみました!

次回もボランティアステイしてた頃のお話を載せます。それでは今回はこの辺で。Vi ses!

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