見出し画像

3. フォルケ生活開始。デンマーク語学習と、アラサーで新しい世界に飛び込むということ

God dag!(こんにちは)

1年半に渡る準備期間を終えて、ついにデンマークでの生活がはじまりました。まずはフォルケホイスコーレで学生生活を楽しみます。この学校では、①デンマーク語と文化、②サスティナビリティ、③アウトドアを選択しており、ゆっくり楽しく勉強する予定です。

というわけで、29歳で第3外国語であるデンマーク語のお勉強を。いくつになっても新しいことを学ぶのは楽しいですね。ちなみに第1外国語は英語で第2はドイツ語(工学系なので)ですん。

画像1


デンマーク語。デンマーク王国の公用語であり、ゲルマン語派東ノルド語に分類される言語。北欧の中でスカンジナビア諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー)のそれぞれの公用語はどれも東ノルド語に属するので、かなり言語が似ているとのこと。

なのでスウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語はそのまま話してもなんとなく意味は通じるらしい。

これ、『隣国と言語体系が近いからそのままでもある程度通じる』っていうヨーロピアン理論。日本人にはなかなか理解できないその感覚。同じ学校に居たイタリア人も『フランス語はわからんけど、語源同じ単語多いからある程度理解できることもあるよ』とか言ってたな。正直羨ましいぜ。日本語は一応韓国語と言語的に近いらしいけど、さっぱりわからんよ韓国語(中国語とは言語体系が離れている。文字を借りてきてるので書いてくれたらワンチャン意味はわかるからありがたいけどね)。

イメージ的に方言キツイ地方の日本語と標準語くらいの感覚なのかね。

ただ、デンマーク語の”R”の発音は陸続きであるためか、フランス語の影響を受けており、ガァッとかグァみたいな音。スウェーデンごとノルウェー語にはない音らしい、

舌を巻いて喉を開いて喉の奥から出す音、”R”。『ジャガイモを頬張ってるイメージで』とも言われます。ちなみに、この”R”の音のせいでスウェーデン、ノルウェーから『デンマークはジャガイモ』と揶揄されることもあるんだそう。

めちゃくちゃモゴモゴいってるように聞こえるデンマーク語。デンマーク語話者の話す英語は母国語の影響を受けてもごもごイングリッシュだったりするし。

ジャガイモを頬張る気持ちでっていう分わかるような分からないような話を聞きながら、日々発音練習をして時々むせてます。もはやデンマーク語の練習をしているのか喉を痛めつけているのかよく分からなくなってきます。

頑張れ私の喉。目覚めて私のデンマーク語脳。デンマーク語に集中しすぎると英語が疎かになるので悶々としますが、周りの人と楽しくコミュニケーションをとりながら、デンマーク語を履修しております。練習しすぎてむせまくってると心配してくれるデンマーク人。実際にランチに出たジャガイモの丸ゆでを頬張ってデンマーク語を話すと笑ってくれるデンマーク人。


画像2

デンマーク語と文化のクラスでのひととき

30歳間近で、新しい世界に飛び込むということ

29歳でエンジニア生活に一旦ピリオドを打って、新しい世界で新しい事を学ぶ日々を送り充実したデンマーク生活を送っています。我々夫婦は高専に入学(15歳)した後、大学院修士課程まで進学してエンジニアとして5年強働いていたので、29年の人生の内14年間は工学の世界にどっぷり使ってました。学費も時間も費やしてその知識を身につけたし。

人生の半分近く携わっていた分野から手を引いて、ワーホリ生活でフォルケ留学を決意したときに当然

『大丈夫なの?』『もういい歳なんだし、腰を落ち着けた方がいいんじゃない?』『今から留学?本気なの?』『もう若くないんだよ』

などなど言われました。まぁ、言われますよね当然。もちろん不安はあったし、言われることもわからんでもないけど。エンジニアの分野も嫌いじゃないし。むしろ子供の頃から好きで憧れて入った道だけど、他にも興味が出たのだから仕方がない。

今まで生きてきた人生よりもきっとこれから生きる人生は長いし、子供時代のことを考えると自分の意思と責任で歩んでいけるこれからの人生はかなり濃密なはず。

ずっと一つのことにまい進して腰を据えて生きるのも、やりたい事が新しくできた時にどんどん飛び込んでいくのも、どっちが良いとか悪いとかではなくて、

自分に向いている方、やりたい方を選んで人生を送りたいなって自分に言い聞かせ不安からは全力で目を逸らして退職→渡航を決意しました。

正直、後悔するかもしれないけど『とにかくやってみよう』っていう気持ちに従ってみた。

画像3

木登りからのガッツポーズatアウトドアクラス。29歳児

新しくデンマーク語学習や異文化コミュニケーション、その他のクラスで自分の脳がどこまでついていけるか不安でしたが、意外と知識を吸収できている。

かの有名なマサチューセッツ工科大学(MIT)では、脳のピークは年齢によって変化し、50・60歳になっても脳を使い続ければ集中力や語彙力は衰えないという研究結果もあるらしい。体力のピークは20歳前半だったような気がするけど(もうオールで飲み会は辛いお年頃)、脳はまだまだこれからも現役で働き続けるとのこと。出典:加齢に伴う知能の変化(MIT)

新しいことを学べば、今まで学んでた分野を俯瞰的に見ることができて新しい発見もできるし、新しい価値観や考えを身につけることができる。

エンジニアを辞めたからといって、今までの知識が無駄になるわけでもないし。これまで蓄積した知識・経験がどこでどんな形で花開くかは分からないんだし、年齢を気にして躊躇しすぎないように『Age is just a number (年齢なんてタダの数字だ)』を念頭にやりたい事にどんどん飛び込んで行こうと思う。

と、いう事をデンマーク語と文化のクラスで強く感じました。

画像4

デンマークで出会った年下の友人、ダニッシュキッズ。デン語も教えてくれる。

頂いたサポートは創作活動の糧にしますっ!