シェアNo.1、カルビーのポテトチップスのマーケティング戦略とは?
カルビーの#マーケティングトレース
会社名:カルビー株式会社
業界:菓子・食品の製造・販売
理念・ビジョン:
「私たちは、自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、
人々の健やかなくらしに貢献します。」
代表者名:伊藤 秀二さん
売上高・営業利益:2559.億38万円・276億6400万円(2020年3月期)
従業員数:4,053人(連結)
トレース目的:日本のトップシェア、50%を取る戦略をマーケティング視点から学びたい。
マーケティングトレース参考URL
・カルビー株式会社
https://www.calbee.co.jp/
・1位はポテチ新規客を掘り起こしたカルビー 「マーケ実力調査300」
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00009/00001/
カルビーのポテトチップスとは?
カルビーでお馴染みのじゃがいものお菓子です。
多くの種類があり、”うすしお”や”コンソメパンチ”が人気のある味でしょうか。
STP分析
STP分析のベースとなるポテトチップスのカスタマーアクションについて考えていきます。
・塩系のお菓子が食べたい
・ポテトチップスが食べたい
・小腹が空いた
・みんなで食べるお菓子が欲しい
このカスタマーアクションを基に、セグメンテーションとターゲティングをしていきます。
結果は以下の通りになりました。
次に、カルビーのポジショニングをまとめるとこのようになりました。
次に、袋包装と円筒型の包装(箱包装)のメリットとデメリットをまとめました。
また、日本における主なポテトチップスのメーカーは4つでした。
・カルビー:じゃがりこetc
・湖池屋:カラムーチョetc
・ヤマザキナビスコ:チップスターetc
・山芳製菓:わさビーフetc
4P分析
Product(商品)
ポテトチップス、ポテトチップスクリスプ
Price(価格)
100円前後
Place(流通)
コンビニ、スーパー、ドラッグストアなど
Promotion(広告)
テレビCMや、SNS広告など
カルビーのマーケティング戦略とは?
ここまでの分析を基に、
カルビーが日本でシェア50%を取った理由を分析します。
一番の理由は、
「食の安全を求める消費者に、生産者の情報を届けたこと」
だと仮説を立てています。
偽装問題などで食の安全が問題になった後、カルビーはじゃがいもの生産者情報を提供しました。
偽装問題が取り上げられる以前から、
カルビーは家族団らんの多い日曜の午後にCMを放送していました。
畑で収穫されるじゃがいもの姿を訴求した内容だったと記憶していて、
「カルビー=安全なじゃがいもを使っているポテトチップス」
というイメージ戦略に成功していると言えます。
では、「なぜカルビーなのか?」
それは、カルビーがお菓子の製造・販売をする企業でありながらマーケティング企業だからです。
カルビーマーケティング本部の篠谷佳菜子氏の言葉からも分かるように、
「スーパーの主要顧客は女性。奇抜さより安心で手に取りやすい商品のニーズが強い」
・マーケティングによって商品開発を行っている
・お菓子への安心感が求められている
つまり、消費者の心理に焦点をあてた分析とマーケティング戦略が功を奏したからだと言えそうです。
自分がCMOだったら?
「じゃがいものオーナー制度」を取り入れます。
食の安全が前提条件になっている今、子どものいる家庭であれば安心して食べられるお菓子を求めています。
そこで、
じゃがいも農家さんのオーナーを日本中から募集して収益を確保しつつ、
収穫したじゃがいもとポテトチップスをお届けすることで繋がりの強化をします。
カルビーのブランド価値があるので、募集もしやすいはずです。
サポートありがとうございます。Mityu-kaを成長させて皆さんに恩返しができるように役立てていきます。