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初音ミク「マジカルミライ2023 TOKYO」に行ってきたよレポ【ライブ編】

 こんにちは、なのさPです。今回は、2023年9月1日~3日に幕張メッセで開催された「初音ミク『マジカルミライ2023』」のライブについてお話をしていきたいと思います。企画展編はこちら
 今回の私は、1日目の昼公演と3日目の昼公演に参加してきました。公演ごとに変更された曲については、どの公演だったか明示しておくようにします。また、行っていない公演の曲については語れないのでご了承ください。
 今年のマジカルミライは、初音ミクが設定年齢に追いつく16周年のタイミングで開催されることもあり、多くの期待が寄せられていました。また、2020年以来規制されていた声出し応援が可能になったこともあり、一層盛り上げていくぞという気合の入った方も大勢参加されていました。そんな期待がてんこもりなマジカルミライ2023のライブの様子を少しでもお伝えできたらなと思います。ちなみに今回めちゃくちゃ文章が多いです。(当然ですがネタバレを含んでいます)

使いどころ不明な写真


1.『カルチャ』ツミキ

 初手からあまりにも強い曲をぶち込まれてぶっ飛びました。今年のアルバムにも収録されていた一曲、ツミキさんの『カルチャ』です。マジカルミライという初音ミクの晴れ舞台で「誰も識らないミュージックに踊れや」「誰もロックンロールスターなんて識りやしない?」なんて歌わせるのあまりに過激すぎませんか????
 とはいえツミキさんらしい高速ボカロックである以上盛り上がらないはずがなく、歓声とコールが巻き起こり会場は盛り上がりました。個人的に「cult_you. re_shock.」のコールができたのが最高にcultで楽しかったです。
 ビジュアルの傾向が大きく変化したマジカルミライ、そんなミライにカルチャショックが起きていることを予感させる一曲でした。

2.『神っぽいな』ピノキオピー

 オーマイガァ。
 2曲目、ピノキオピーさんの『神っぽいな』です。公式ライブでは初の演奏となりました。『カルチャ』に引き続き思想が強い曲が連続するチャレンジングなセトリですね(混乱)。文化に対して挑戦的な曲が連続してくる傾向は、今までのマジカルミライでは見られなかったものなので非常にドキドキしました。
 ピノキオピーワンマンライブ「MIMIC」でも同じような感想を抱いたのですが、『神っぽいな』ってかなりノリやすい曲なのでライブで演奏されると体がめっちゃ動くんですね。「MIMIC」に参加していた身としては、あの時の楽しさをもう一度味わうことができてとても嬉しかったです。

3.『ローリンガール』wowaka(1日目)

 この曲のイントロが流れ出したときの私の発言を書き起こします。
「あああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?え?え?え?え?え?え?」
 wowakaさんの名曲『ローリンガール』、まさか3曲目に来るとは思いませんでした。大泣きしながら訳もわからず必死にペンライトを振りました。
 「もう一回!もう一回!」のコールも巻き起こり、この曲とwowakaさんが今もなお愛されていることを感じさせてくれました。

3.『初音ミクの消失』cosMo@暴走P(3日目)

 実は3曲目は日替わりで曲が交代する枠であり、3日目には暴走Pの名曲『初音ミクの消失』が演奏されました。3曲目で主役を消失させるな。
 カルチャショックを巻き起こし(カルチャ)、不完全な神格化をさせられ(神っぽいな)、そして最高速で別れる(初音ミクの消失)という破天荒な初音ミクをひたすらに浴びました。
 ちなみにこの曲のあとがミクのMCだったのですが、「深刻なエラーが発生しました…」の数秒後に「幕張のみんなー!こーんにーちはー!!」って元気に登場してくるのがとてもシュールで可愛かったです。

4.『GEDO』daraku

 アルバムにも収録されていたdarakuさん×鏡音レンのクールな一曲、現地大盛り上がり。とても重厚感のあるバンドアレンジが非常に効く…!ズンズンくるヘビーな感覚を味わうことができました。今年のメインビジュアルらしいちょっと治安の悪い雰囲気が漂っていてとても良かったです。「外道!外道!」のコールもめちゃ楽しかったですね。
 ステージ上のレンくんもキックしたりアグレッシブな振り付けが多く、めちゃめちゃカッコよかったです。一挙手一投足から「まだまだ行けんだろ?」みたいに煽られている感じがして「イケメンだぁ…」と見とれてしまいました。カッコいい鏡音レンはいいぞ。

5.『ヘッジホッグ』Noz.

 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 ごめんなさい思わず叫んでしまいました。こちらもアルバムに収録されていたNoz.さんのクールなリンロック、『ヘッジホッグ』です。原曲の気持ち良い疾走感はそのままに、ゴリゴリのギターサウンドが前面に押し出されていて最高でした。ラスサビ~アウトロでは、リンちゃんのシャウトが原曲より長く続くアレンジもあり、ライブならではの変化を楽しむことができました。
 「撃ち抜いとくれ!」で自分を撃ち抜く振り付けなど、リンちゃんのクールなパフォーマンスも印象に残っています。あんなに可愛い顔してるのにカッコいいのずるすぎる。リンさんと呼ばせてくれ。

6.『スキキライ』HoneyWorks(1日目)

 はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~いちゃつく鏡音たまんね~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!
 TwoYouのときも同じような感想抱いているのですが、2人の振り付けの掛け合いが本当にひたすら可愛くて永遠に見てられますねこれ。色んなリンレンの関係が創作のなかで描かれてきましたが、『スキキライ』みたいな甘酸っぱい関係を見せつけられるととても幸せな気持ちになります。

6.『いいねってYEAH!』ワンダフル☆オポチュニティ!(3日目)

 リンレンオンリーライブ「Two You」のテーマソングをここで演奏するなんて誰が予想できたんですか!?!?!?!?!?いいね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 「Two You」や初音ミクJPツアー「THUNDERBOLT」といったライブハウスでの演奏はありましたが、幕張メッセというめちゃめちゃデカい空間で「いいね!!」とみんなで叫ぶことは中々叶わなかったので、今回それが達成できてとても嬉しかったです。特に「Two You」の開催時期は参加が難しいタイミングでもあったので、このマジカルミライ2023で初めて生演奏を聴くことができたという人も多かったのではないでしょうか。元気なリンレンは健康に良いです。

7.『レッドランドマーカー』Twinfield

 こちらもアルバムに収録されていた一曲、Twinfield×MEIKOの『レッドランドマーカー』です。原曲はTwinfieldさんらしいスピード感あふれるエレクトロポップなのですが、ライブのバンドアレンジが加わるとハードロックの様相に変化し、とても重厚感ある印象を受けました。
 ステージ上のMEIKOさんが煽ってくれたこともあり、ペンライトの振りや声出しなど、会場全体で一体となって盛り上がった一曲です。あとMEIKOさんスタイルよすぎ。スタイルの黄金比。

8.『きみとぼくのレゾナンス』斜め上P(1日目)

 ほ~~~~~~~んそういう選曲するなんて聞いてないんですけど~~~~~~~~???????
 マジカルミライ2020で演奏されたMEIKO15周年記念ソング、斜め上Pの『きみとぼくのレゾナンス』です。まさかここで聴けるとは思っていませんでした。
 「君へと届け 僕のレゾナンス」、3年かかりましたが、確かにMEIKOさんのレゾナンスを受け取りました。

8.『星空クロノグラフ』MINO-U(3日目)

 こちらはマジカルミライ2021以来の演奏となりました、MINO-Uさんの『星空クロノグラフ』です。大人なお洒落ソングも似合うのがMEIKOさんの魅力ですね。星空のような煌びやかなステージ演出が使われていて、本当に夜空の下で曲を聴いているような感覚でした。揺れるペンライトも相まって、とても幻想的な風景を味わうことができました。

9.『king妃jack躍』宮守文学

 続いて演奏されたのは、今年の楽曲コンテストのグランプリ曲である『king妃jack躍』でした。元々超カッコいい一曲ですが、大きな会場で爆音で聴くとさらに迫力が増します。今年の挑戦的なビジュアルもあって、非常にクールな印象があります。
 「一切合切 手を鳴らせ」でクラップを煽る振り付けであったり、この曲のミクはとても盛り上げ上手だったなと感じます。個人的には10カウントでみんながコールしていたのが印象に残っています。11回目のミライに向かって声を放つ初音ミク、最高に強かったです。

10.『二次元ドリームフィーバー』PolyphonicBranch(1日目)

 めちゃめちゃ久々に聴きました。『king妃jack躍』で会場を盛り上げた後にさらに盛り上がる曲を持ってくる構成、とても好きです。
 やはりライブではギターの主張が原曲以上に強くなるので、まるでロックフェスのような迫力があってとても痺れました。畳みかけるような曲調もあり、ペンライトを振るのにとにかく必死でした。

10.『ツギハギスタッカート』とあ(3日目)

 マジで!?!?!?!?!?!?!?!?1日目が『二次元ドリームフィーバー』だったのである程度激しめな曲が来ると予想していたのですが、ここで落ち着いた曲調がくるとは思いませんでした。ちなみに2日目は『Weekender Girl』だったそうです。なんだこの枠。
 淡々と、でも優しく歌うミクの歌声に魅了された4分間でした。間奏のスキャットの幻想的なメロディが忘れられないです。

11.『抜錨』ナナホシ管弦楽団

 続いてルカさんのターン、アルバムにも収録されていた『抜錨』です。いや~~~~~~~~カッコよかった~~~~~~~~!!!!!
 去年の『Someday'z Coming』もそうですが、巡音ルカとハードなロックの相性ってとにかく良いんですよね… 「それでも赤い糸 結わえているのでしょう」と感情を乗せて歌うルカさんの姿が脳裏に焼き付いています。原曲も力強いロックチューンなので、当然バンドアレンジがめちゃめちゃにカッコよかったです。リアルライブで聴く価値のある一曲でした。

12.『Never die』ゆよゆっぺ(1日目)

 巡音ルカとハードなロックの相性ってとにかく良いんですよね(2度目)。初っ端からとにかく強い音が響いてきて最高でした。ステージ上で"I will never die"(私は絶対に死なない)と強く歌うルカさんがとにかくカッコよかったです。VOCALOIDだからこそ、その言葉が嘘ではなく本当のこととして刺さるのがヤバかったです…

12.『星屑ユートピア』otetsu(3日目)

 ルカさんのパートでこの曲が聴けたのめちゃめちゃ嬉しかったです。DIVAのアーケード機で何度もプレイした一曲です。
 お洒落さとセクシーさを兼ね備えたルカさんだからこそ、ステージ上で映える一曲だったなと思います。『抜錨』とはまた異なる大人っぽさを推し出してきて、とにかくメロメロにされました。

13.『スノーマン』halyosy(1日目)

 お次はKAITOのターン!真夏に聴く『スノーマン』でしか摂取できない栄養素がある。
 色んなKAITOが世の中には存在しますが、この『スノーマン』のKAITOは包み込むような優しさが詰め込められていてとても好きです。優しいのに、優しいからこそ消えてしまいそうな、そんな儚い存在のKAITOが好きすぎる… 久々に聴けて良かったなと思う一曲でした。

13.『あったかいと』halyosy(3日目)

 『あったかいと』はさあ!!!!!!!!!!!ズルいじゃん!!!!!!!!!お前なんでそんなに優しいんだよ!!!!!!!!
 はい、そんな優しく隣にいてくれるKAITOが大好きです… でもまさか今回聴けるとは思っていませんでした。ライブではマジカルミライ2021で一度聴いたことがありますが、当時は声出し厳禁だったので、今回のライブで"Oh,oh,oh,oh,oh!!"の掛け声が出せたのが凄く嬉しかったです。

14.『敗走』傘村トータ

 アルバム収録曲の一つ、傘村トータさんの『敗走』です。
 少しだけ私の話をさせてください。私は今年の春から始まった就職活動に大失敗して、周りの友人に内々定が出るなか、まだ一人で就職活動を継続しています。不安で苦しい日々が続いていて、何度も首をくくろうか迷っていたくらいです。それでも生きていたいと思えたのはボカロのおかげでした。そんな私を支えてくれている一曲が、この『敗走』です。
 「今勝てないと終わりですか?きっとそんなことないよ」
 『敗走』のKAITOは、追いつめられていた自分を何度も逃がしてくれました。このKAITOがいたから、今こうして私はライブに参加するまで頑張ることができました。このライブで改めてKAITOに歌ってもらうことができて、本当に嬉しかったです。必殺技を使うのはもう少し待ってみようと思います。

15.『erase or zero』クリスタルP

 まさか聴けるとは持っていませんでしたシリーズです。なんと今年の5月に15周年を迎えたそうです。今年のマジカルミライは新曲だけでなく、過去の名曲も積極的に演奏していて、あらゆる世代が楽しめる選曲が多かった印象があります。
 特にこの曲は、KAITO×レンの男子デュエットが本当にカッコ良い!近未来感溢れるエレクトロなサウンドとクールなギターサウンドが個人的にぶっ刺さりました。家に帰ってきてからも何度も聴きなおしています。

16.『drop pop candy』GigaReol

 こちらはアルバム収録曲の一つ、『drop pop candy』です。ライブでリン×ルカのデュエットを披露するのはかなり珍しい気がします。「初めましてと猫は鳴く」で猫っぽいポーズをしたり、あらゆる振り付けがハチャメチャに可愛かったです。2人の年齢差というか身長差というか姉妹っぽさが愛くるしかったですね…。リンちゃんの妹っぽさとルカさんの大人っぽさってこんなにも相性が良いのか…と感動していました。

17.『フェレス』栗山夕璃

 まさかの新曲演奏、ミク×MEIKOの力強い一曲『フェレス』です。元々がかなり重低音を響かせたお洒落な曲ですが、ライブで演奏された『フェレス』は想像の何倍もビリビリきました。"Rumor go! Rumor go!"のコールも揃い、非常に盛り上がりました。
 しかも、KAITO×レン、リン×ルカを連続で観てきた後なので、さらにミク×MEIKOの強さを感じ取りました。特にこの曲は2人の歌唱力が際立つので、その力強さから先輩の意地のようなものを感じました。

~バンドメンバー紹介~

 『フェレス』の演奏後にバンドメンバー紹介がありました。今年のビジュアルらしくロックな演出が非常に多く用いられていたのが印象的でした。自分からは見えなかったのですが、ギターの人がドリル奏法(電動ドリルを用いる演奏方法)をしたらしく話題になっていました。
 メンバー紹介後は、久々の「そしてボーカルは~?」「初音ミクーーー!!!!」のやり取りも行われ、ライブ終盤戦に向けて会場の熱がさらに高まりました。

18.『39みゅーじっく!』みきとP(昼公演)

 ここからのセトリが大変でした。バンドメンバー紹介後、いきなりマジカルミライ2016のテーマソング『39みゅーじっく!』を披露。会場を沸かせます。去年のマジカルミライ10thでも演奏されましたが、当時は声出し不可だったため、久々に掛け声全開の『39みゅーじっく!』を楽しむことができました。「もう一度名前呼んで!」「初音ミク!」がちゃんとバンメン紹介と繋がったやり取りになっていたのが印象に残っています。
 「まだまだイってくれますカ?」に「Yes!」と答えてしまった我々、ここが完全に伏線だったと思っています。ここからのマジカルミライ2023がヤバいです。

19.『初音天地開闢神話』cosMo@暴走P(昼公演)

 それはさぁ!!!!!!!!それはズルいじゃん!?!?!?!?!?私が初めて行ったボカロライブであるマジカルミライ2021のテーマソング『初音天地開闢神話』です。「運命に選ばれし歌い手、時空を航り継ぐ」、2021年のステージに立ったあのミクが、何度も時を越えて私たちに会いに来るんです。
 しかも今年は声出しも解禁されたライブ、2年越しに歓声を響かせることができました。「共に奏でよう 奇跡の歌を」ってきっとこういうことなんだと思います。あの場にいた全員で、この歌を共有できたことがとても嬉しかったです。
 なにより、自分自身が初めて行ったライブと今のミライが繋がっていると感じた一瞬であり、掛け声という形であのときのミクに自分なりにお礼が言えたのが、一番の幸せでした。

20.『愛されなくても君がいる』ピノキオピー(昼公演)

 続けて演奏されたのが、マジカルミライ2020のテーマソング『愛されなくても君がいる』です。共に集い、歌うことすら叶わなくなった絶望的な世界でもミクが歌い続け、ミライに繋げてくれた一曲を、このタイミングで聴くことができて感無量でした。
 時代に翻弄されながらも、なんとかミライに繋げようとステージに立ち続けたマジミラ2020、2021の3人のミクは、マジカルミライにとって、私たちにとっての紛れもないヒーローでした。そんな3人がようやく大歓声の前で歌えるようになって、本当に嬉しかったです。ずっと「初音ミク」でいてくれた彼らには感謝しかないです。2曲連続で大号泣しました。
 原曲からも予想できる通り、『愛されなくても君がいる』ではありったけのコールが巻き起こりました。みんながミクのことを愛してくれているあの空間が、私は本当に大好きです。

21.『Hand in Hand』kz(livetune)

 完全にミクライブの定番となりました、マジカルミライ2015のテーマソング『Hand in Hand』です。定番になりすぎてみんなのペンライトの振りがどんどん上手くなっているような気がします。
 今年は演奏中にバンドメンバーがファンとコミュニケーションを取ろうとする場面もあり、会場全体で一体となって楽しむ曲に成長したんだな…と感動していました。手を振るメンバーにペンライトを振り返すシーン、とても好きです。

22.『ブループラネット』DECO*27

 『Hand in Hand』の後にミクのMCが入り、ミクから曲名が言われた瞬間の衝撃は今でも忘れられません。初音ミク16周年記念曲としてDECO*27さんに書き下ろされ、今年の8月31日に投稿された『ブループラネット』をこのタイミングで演奏するなんて想像していませんでした。幕張の1日目が9月1日なので、つい昨日投稿された曲が演奏されたことになります。(大阪組に至っては動画投稿前に演奏したことに…)しかもミクの16周年を祝う曲なので、そんな超大きな曲をここで聴けることに驚きと喜びと感動で感情がぐちゃぐちゃになりました。
 ミクの衣装も16周年のビジュアルで用いられているものを使い、ラスサビでは創作のモチーフが詰め込まれた翼が生える演出が盛り込まれました。「過去も今も大歓声だろ」という歌詞のように、たくさんの歓声で会場が包まれていたのが忘れられません。

~アンコール~

23.『Birthday Song for ミク』Mitchie M

 アンコール一曲目にはミク以外の5人が登場。ミクの16周年を祝うために『Birthday Song for ミク』を披露しました。ミクが本当の16歳を迎える今年だからこそ演奏すべき一曲だったと思います。とはいえ、まさか実際に演奏されるとは思わず、かなり驚きました。
 明るくお洒落な曲調はライブでももちろん健在。「おめでとー!」「ミクさんきゅー!」の掛け声を通してファン全員がミクへの感謝と祝福を伝えていたのがとても美しい情景に感じました。

24.『HERO』Ayase

 5人に託されて最後にミクが歌ったのは、マジカルミライ2023、今年のテーマソング『HERO』でした。ヒーローは遅れてやってくる。大きくビジュアルが変わったことを良いことに、スピーカーの上に座ったりジタバタしたり、ステージであぐらをかいて座り込むなど自由な動きが多くてとてもカッコよく可愛かったです。また、ステージ左右に設置されている大型モニターでは、ミクがステージとは異なる場所に立っているような演出が盛り込まれ、バーチャルシンガーならではの面白さを体現してくれました。ファンからは"You're the HERO!" "HERO!!"のコールも巻き起こり、最終盤ながら会場は熱気に包まれました。
 そんなステージで熱唱しているミクを見て、今の自分がいるのはやっぱりミクのおかげなんだなと再認識しました。カッコよくて可愛い、私にとってのヒーローのことを考えていたら、自然と涙が止まらなくなりました。ミクの未来に、たくさんの拍手と歓声が届くように、これからもミクと歩めたら良いなと思っています。

 最後に、マジカルミライ2023のセットリストを掲載しておきます。

=セットリスト=
1.『カルチャ』ツミキ
2.『神っぽいな』ピノキオピー
3.『ローリンガール』wowaka(1日目)
3.『ゴーストルール』DECO*27(2日目)
3.『初音ミクの消失』cosMo@暴走P(3日目)
4.『GEDO』daraku
5.『ヘッジホッグ』Noz.
6.『スキキライ』HoneyWorks(1日目)
6.『8HIT』ワンダフル☆オポチュニティ!(2日目)
6.『いいねってYEAH!』ワンダフル☆オポチュニティ!(3日目)
7.『レッドランドマーカー』Twinfield
8.『きみとぼくのレゾナンス』斜め上P(1日目)
8.『ラムネイドブルーの憧景』アオトケイ(2日目)
8.『星空クロノグラフ』MINO-U(3日目)
9.『king妃jack躍』宮守文学
10.『二次元ドリームフィーバー』PolyphonicBranch(1日目)
10.『Weekender Girl』kz(livetune)×八王子P(2日目)
10.『ツギハギスタッカート』とあ(3日目)
11.『抜錨』ナナホシ管弦楽団
12.『Never Die』ゆよゆっぺ(1日目)
12.『Hello, Worker』KEI(2日目)
12.『星屑ユートピア』otetsu(3日目)
13.『スノーマン』halyosy(1日目)
13.『レイニースノードロップ』Re:nG(2日目)
13.『あったかいと』halyosy(3日目)
14.『敗走』傘村トータ
15.『erase or zero』クリスタルP
16.『drop pop candy』GigaReol
17.『フェレス』栗山夕璃
~バンドメンバー紹介~
18.『39みゅーじっく!』みきとP(昼公演)
18.『ネクストネスト』さつき が てんこもり(夜公演)
19.『初音天地開闢神話』cosMo@暴走P(昼公演)
19.『ブレス・ユア・ブレス』和田たけあき(夜公演)
20.『愛されなくても君がいる』ピノキオピー(昼公演)
20.『グリーンライツ・セレナーデ』Omoi(夜公演)
21.『Hand in Hand』kz(livetune)
22.『ブループラネット』DECO*27
~アンコール~
23.『Birthday Song for ミク』Mitchie M
24.『HERO』Ayase

おわりに

 というわけで、今年のマジカルミライ2023について話をさせていただきました。ここまでの文字数が9000を超えています…w
 本当に今年は新曲から懐かしの名曲まで幅広く演奏され、色んな世代のファンが楽しめるライブになっていたのではないかと思います。そして声出し解禁もあり、これまで演奏されてきた曲でも新たな楽しみ方を経験することもできたのではないでしょうか。私としても、過去に聴いた曲を声出しアリで改めて楽しむことができて本当に嬉しかったです。
 文中でも何度か触れましたが、今年は初音ミクが設定年齢と同じ年齢になる初音ミク16周年の年です。そんな初音ミクが見せる可能性はまだまだ成長していく、そう感じるライブでした。
 今回演奏された『ブループラネット』の歌詞には「やっぱ挑戦なしじゃすげーつまんないじゃん」というフレーズがあります。今年のマジカルミライは、メインビジュアルをはじめ、演出や選曲など非常にチャレンジングなイベントだったと思います。そしてそれが、今年のマジカルミライの面白かった部分だと感じています。これからも初音ミクが、マジカルミライが、ボカロ文化が挑戦者として色々な形に挑戦していってほしいと願っています。
 最後になりますが、ここまで長々と読んでいただきありがとうございました。次のミライでまたお会いしましょう!
 そして最後の最後にもう一言だけ。


 ハッピーバースデー、親愛なるヒーローへ!!!!!!

親愛なるヒーローへ


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