美綴夜子

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with my little book, I'll be the parson.2

「待って!」 私の静止の声もその耳には届かず、彼は走り続ける。私は彼を追わなければならない。何故かそう思い、後を追った。その距離は縮まらず、広がらず。同じ絵の繰り返しであった。  「ああ、急がなきゃ。『彼女』を起こさなきゃ」 彼はそう告げ、大きな門をくぐった。その門の扉が閉じてしまい、私は押し開けようとするも微動だにせず途方に暮れる。そして、門に刻まれた文字に気が付き、目を凝らす。 「La……e o…e ……nza, voi c……ate———文字が掠れて…読めない…」 「

    • with my little book, I'll be the parson.1

      狂月の刻、粘滑なる首切り人よ 遥場にありて其が錐穿つ 散り逝くは美しき花たちよ ちでたる月の叫びや聞こえぬ ***** さわさわと木々がざわめき、花々が揺れる美しい草原の木の下で目が覚めた。風が吹く度、影は形を変え、きらきらとした光を手元に落とした。こんなにも優しく穏やかな風に撫でられ美しい風景に思わず涙が零れそうになった。  (ここは———どこだろう) そう、私はこんな場所は知らない。そうぼんやり考え、次の瞬間背中に冷たいものが走った。 (私、誰だろう。何も、覚え

      • 一次創作もたくさんやりたい

        どうも美綴夜子です。 主にTwitterで騒いでる人なんですが、noteであれこれしていきたいな…と思いたった訳でして。 Twitterは雑多垢なので二次創作をがしがし上げてます。 なので、こちらでは一次創作をがしがし上げたいなと。 文字書き、絵描きとしてアレコレやって行けたら良いな〜と思ってます。 公募用小説を書いてるんですが締切が……笑 どうにも二次創作の方が筆が早くて仕方ないね┐(´ー`)┌ 絵の練習も沢山したいなーと思いながら時間足りなくて困りました(´・ω・`

      with my little book, I'll be the parson.2

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      • Vessel of the Moon
        2本