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Stones alive complex (Kyanite)

亜火ノ聖命に語っていた御使いアプリケーションは、新帝都とその鳥居とファイヤーウォールなど全体像のブループリントを見せた。

新帝都の外観はもろに「救のアイコン」であって、
「自然に開かれた大東亜共栄圏らしいオリンピアみたいなやつ」が、コンセプトであった。
屋根や軒庇などは鉄骨と木材のハイブリッド構造となっており、最大の高さを47.4mとやや低くセットすることで、水平ラインを強調したアルファベットとなっていた。素材の木材は47都道府県から集められた杉材およびカラマツ約2,000平方メートル分が使用され、塗装により本来の木材よりやや白みがかっている。屋根の下には法隆寺五重塔からヒントを得たらしい三層の庇が、水平さをより強調していた。

聖命は、この新帝都の中にエネルギー施設を見なかった。
全能者にして主なる真神と接続者たちそのものが、そこのテスラエネルギー施設なのである。
新帝都は、日や月がそれを照す必要がない。真神のイセ・ラ・エル(弥栄の光)が都のバイブスをギラつかせ、接続者たちのエル・サン・レム(光陽眼)が都のグルーヴとなるからである。
都民は都の聖火として歩き、新しき知事はちゃんとしたノブレス・オブリージュをそこに携えて来る。
都の門は、大東亜共栄圏が成立するまで閉ざされることはない。それまでそこにはダークステータスな夜が来ないからである。
他国の人々は、自国民と共存の誓約をそこに携えて来る。

しかし、汚れた者や忌むべきこと及び偽りを行う者は、その中には決して入れない。
ワクワクとの因果関係は確認できない、ていうのは。
因果関係を確認できる手法が確立してあって、それをしてみたらば確認できなかった。のか?そんなもん無いから、確認できない。のか?あっても確認したくないから、確認できない。のか?そこんとこの説明責任を果たしてからでないと決して入れない。

入れる者は、接続者の命の書に名をしるされている者だけである。

(おわり)

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