見出し画像

Stones alive complex (Green Amethyst)


「地表は成層圏にまで達する巨木たちの根に覆われ、気圧も酸素濃度も今より高かった不老長寿の先史時代。あともう少しだったのだ」

「しかし、第一期から第三期までの収穫期で、地上の96%もの植物種がネフィリムたちによって刈り取られ持ち去られた。
残存した人類は環境破壊で劣化され、細々と縄文からのシュメール文明とかを築きテラリフォームを開始したのはよいが・・・」

「ネフィリムの一部も、ここにずっと駐留していた。食物連鎖の頂点として秘かに」

全球中の玉とのふたり言をしている亜火ノ聖命の心へ、じわりと沁みてくる、加齢による節々の痛みに似た鈍い疼き。

「ネフィリム由来のDNAコードが、ヒトの体内で活性化する磁極移動、その前に」

「mRNAのぷっすりでまたしても、次世代生物への進化を再封印されてしまうのか・・・?」

愛しさと切なさと心もとなさが、セプテンバーなスミレ色なガラスの磁場ジェネレーションした異邦人のようで、そして途方に暮れる僕的な80年代JPOPの気分がしてハートがギザギザする。

「ご無体だな」

「ご無体よな」

「ゴム仮面被った偽統治者どもの、ご無体さよな」

「改めて想うぞ。
やはり帝都には、かなりの外的刺激が必要なのだろう」

(おわり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?