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Stones alive complex (Libyan Desert Glass)


「暗示的な比喩だなあ」

「おぼこだった魚がとどのつまりの次へいなせに進化する五年前の今」

「空気が無い海中から空気のある生態系へ。
そしてまた空気が無い天空へか・・・」

「の、前段階でディープをクリアランス」

「の、前衛にディープフェイクをクリップ」

「高天原は金星にあって、
アトランティスは火星にあったっていうぶっ飛び説も、
フェイクにされるかな?」

「太陽系の星はみんな人工物って話よりは、ぬるい」

「地下へ隠したいファクトがあるから、
地上へはフェイクが必要となるんだ」

「心地よい嘘と身がきしむ真実」

「孤独な光と絆の闇」

「このインビジブルウォーという体験は未知」

「インビジブルなんだから。
体験できないを、体験してるのでは?」

「地下の城は人知れず業火に焼かれてる」

「我々に見せてもらえるのは、
地上に漏れ出た残り火だけ」

「ネットの砂漠から滲み出てくる地下水だけ」

「言葉という道具を発達させた意識体は。
現物が目の前になくても、言葉により認識ができるようになった。
目の前に花が無くとも、「花」という言葉をつぶやけば現物の代用品として扱えるようになった、というわけ」

「代用品を経由して現物へも影響を与えられるという説は、ぜひともフェイクにしておきたい」

「真偽には関係なく、受け取った言葉で人は動かされるから」

亜火ノ聖命は、
全球中の玉と会話しているのか、
独り言を漏らしているのか、区別がつかなくなった。


(おわり)

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