心えぐられるコンプレックスを吐き出す

私は「のろま」と言われるのがコンプレックスです。
自分ではすごく頑張って早くしていても、伝わらない。
時間が経って作業に慣れて、そろそろ人並みかと思われる頃になっても、私の評価は「おっとり」止まり。

自己評価と他人評価の差が一番離れているのが行動の速度です。

コンプレックスにまでなったのは会社員になった時でした。
食品の生産に関わる会社に勤めていた私は、手作業の袋詰めや個包装にする機械を動かす部署にいました。

個包装にした商品を袋にまとめる作業をしていて、数名が協力して行っていました。
私の他に、パートの女性と海外からの研修生が一緒でしたが、私の動きが飛び抜けて遅かったんでしょう。パートさんから陰口を言われるようになりました。

早く作業できるようにならなきゃと焦りましたが、頭は働いても手が追いつかず、手をぶつけたり擦ったり。そして、袋を密封する機械は熱で接着するタイプだったので、これ以上手が追いつかないスピードで行っていたら事故が起こるかも…と恐怖を覚えました。

それから、どうしたら陰口が気にならないようになるかを考えるようになりました。
陰口だけで、私に直接注意や指導が入らなかったからです。
個人の嫌味の範疇なんだと思いました。
「私は私、一生懸命仕事してる」と比較することや他人からの評価を気にすることを辞めました。
「もう我慢の限界だわ」そう聞こえたこともありましたが、気にしてしまったらもう仕事なんかできない状態になるだろうと自負していたので、無視して仕事に集中していました。

このあと、どうなったか想像は簡単でしょう。
眉間に皺を寄せた先輩社員から、
「今の自分の状況わかってるよね？
〇〇さんが悪口言ってるよ。もっと周りに合わせて作業しないと、自分が苦しいだけだよ」
この言葉に涙が出ました。

悪口言われてることはわかってるよ。私がやっぱり全て悪かったんだ。先輩も助けてくれるわけじゃなく、ただ直せというのか。これからどうしよう。もうここで仕事したくない。
絶対この仕事向いてない。

でも、わざわざ「悪口言われてるよ」だなんて、なんて性格悪いんだ。他の人から、本人に言う役とかにされてしまったんだろうか。（そう思うくらいタイミングが測られている感じがした）
新卒相手に助言や相談ではなく、ただ直せ？一緒に解決策を考えてくれたり親身にはなってくれないのか？

なんか、陰口言うのも性格悪いし周りの社員も頼れそうにないし、そもそも先輩社員は子持ちで家庭と自分自身の仕事で精一杯で後輩を見てくれる余裕があるようには見えない。
こんな会社で、今後も、定年まで、いつ入社時希望していた部署に異動できるかわからない状態で、働き続けられるのか？

先輩に言われた日の晩、ここまで考えてしまっていました。

この出来事がきっかけで、転職を決意しました。

今回はたまにフラッシュバックする「私は頑張ったってのろまには変わらないんだ」というネガティブ思考の源である出来事が丁度（？）フラッシュバックしたので
覚え書き感覚で書き留めました。

これも一つの人生の棚卸しですね。
ほったらかしにしているテーマ、過去どんなことがあって今の私がいるのかの「人生の棚卸し」
再開したいな、と最後は心落ち着けたことこでした。