見出し画像

2024/7/15 子どもと大人の間に横たわるサイズのそれ

マンションの廊下をぴょんぴょこ歩く兄弟の殿を務めていたところ、彼らのスニーカーがえらいことになっているのに気がついた。仲良く揃ってかかとの底がはがれている。

こりゃいかん。買い替えてやらにゃ。

スニーカーショップは、男女、子どもでエリアが分かれている。いつものように子どものエリアであれこれ選んだが、どれもこれもサイズがない。23cmはもうキッズじゃないのかぁ。

それならば、とレディースの売り場に放つと、早速長男、AIR MAXを手に戻ってくる。待て待て待て、君にはまだ早い。
「なんで?あっ、高いか」
それもそうなんだけども、小学校の下駄箱にAIR MAXがある違和感をなんと伝えればいいのだ。次男はさっさとお手頃な価格のPUMAに決めて、店外のベンチでさっき買った漫画を読んでいる。

じゃあこれー、と次に持ってきたのはスタンスミスだった。これは私とお揃いだねえ、でもごめん、もうちょい値段を下げて欲しい、と頼むと、初めて彼は値札を見ることの必要性に気づいたようだった。ただかっこいいと思ったものを持ってきてたんだな。

それからしばらくうろうろして、VANSのカラフルなものに決める。身長がまだまだ低いので油断していたが、試着する姿に並ぶともう私と足の大きさは大差ないのだ。ちょっと心がふわあっとなった。子は育つのだ。

帰り道、長男が最初に持ってきたのはNIKEの AIR MAXというスニーカーで、私が中学生の頃にとても流行って、でも高価で、学校に履いてくると盗まれたりしたんだよ!という話をすると、読んでいた漫画をきちんとカバンにしまった次男が「靴を盗まれた人はどうやって帰ったの?」と言った。

本やなにかしらのコンテンツに変わって私の脳が潤います。