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2024/8/15 高揚して備える、警戒して籠る

今日は我が家の男3人、朝から都内へ出社である。夏の間は会社に夏休みの子どもを連れてきてよい、ということになっているらしい。すごい取り組みだ、と思ったが、どうやらマスコミにもちゃんとアピっていて、取材が入ったりもしているとな。さすが、しっかりしてらっしゃる。

そんなわけで約1ヶ月ぶりに家に1人。ゆっくり集中して仕事を…とも思ったが、明日の台風に備えてまずは買い出しだ。颯爽と(イメージ)車に飛び乗ってイオンへ。

本来なら明日は(夫が)有休をとって(私は仕事を片付けて)義実家に孫を見せに行く予定だった。だが、あまりに強過ぎる台風が関東を通過すると報じられたので、日程をずらして家族全員でお籠もりをしようということになったのだった。

明日1日くらい別に家にあるものでなんとかなるといえばなんとかなるのだが、せっかく休みだからポップコーン食べながら映画を観たいだとか、夜は何種類かカレーを作ってバイキングをしようかとか、夢ばかりが膨らんでしまい、結果家にあるものでは賄えないことになった。お母さん準備すっから、まかせとけ!と大見得を切ってのイオン。すれ違う余地を完全に見誤って作られたとしか思えない極狭の忌まわしき駐車場におそるおそる車の尻を捩じ込む。

食品売り場は午前中にもかかわらず混雑していた。みんな台風と、地震を警戒して蓄えているのかな。

カップ麺の棚はところどころ穴が空いていて、生鮮食品はここぞとばかりに大容量パックを売り出している。なぜか生ラーメンの棚がスカスカで、米に至ってはすっからかん過ぎてなんの棚か分からないくらいだった。

店内を回遊する人々が、かわるがわる米の棚を訪れては、ないならパン買お、と言ってパン棚へ移動していく。別に米もパンも必要なかったが、完全なる野次馬根性でパン棚を見に行くと、食パン、ロールパン、ポケモンパンが品薄となっていた。外の嵐を眺めながらポケモンパンを頬張る区内の子どもたちの姿を想像した。

今日はちゃんとメモを見ながらひとつずつカゴに入れる。レジには並びたくないので、イオンの利器「レジゴー」にバーコードを通すのだ。ぴっぴぴっぴ軽快に入力して、店内をずんずん進む。

台風も地震も恐ろしい。近年は特に本当にひどい被害が立て続けに出て、疫病まで流行って、みんなすっかり備えるのが上手になった。警戒すること、恐れることを誰も笑わなくなった。でも、やっぱり、どうしても、予告される「備え」はイベント感が出る。今ここにいるみんなが少し興奮していて、高揚している。私もちょっとあてられてしまって、余計なお菓子とパンを多めに買ってしまった。

帰って、買った食材を冷蔵庫に納めて、粛々と仕事に取り掛かる。みんなお盆休みなので、お盆休み明けには原稿を揃えておくというミッション。BGMは星野源のANN、採用ラジオ、パソコン音楽クラブ、ちゃんみな、THE TRAD、スカイロケットカンパニーであった。

ラジオはどれも明日来る台風への警戒と、各種イベントの中止や順延を知らせる。まだまだ空は晴れていて、これから風が吹き荒れて雨が横殴りに降るなんて想像もつかない。雨が降り始めるのは夜半過ぎだという。

本やなにかしらのコンテンツに変わって私の脳が潤います。