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2024/3/28 お土産の効能

人にものを教えるのが下手である。
明子が1分に何ページ本を読むのか、米Aは1kgいくらなのか、さとるが走るとたけしの自転車にいつ追いつけるのか、なんとなく必要な数字を前提から割り出してごちゃごちゃすれば答えが出るわけなのだが、その「ごちゃごちゃ」の説明がたどたどしくて子に伝わらない。
タスクをばらすんだよ。何をすればここに辿り着くのか、まず必要なタスクを洗い出してから小分けして並べて順番にだな、とますます抽象的な説明になる。
うんうん言いながら計算をして、なんとか格好をつけたが、再現性がない。
お父さんか塾の先生にもう一回説明してもらってよ、と匙を投げた。
私の子であることの不幸を味わわせた午後。

夕方、次男が先日から参加していたスキー合宿から帰宅する。お土産はふわふわした名も知らぬ銘菓とゆべし。どちらもおいしくいただく。夫の出張と次男の合宿が続いて、家の中がお土産っぽいお菓子で満たされている。
紙箱にプラスチックのトレイが入ってて、お行儀よく顔を見せて並んでいるやつ。どれも可愛らしく、2割り増しに美味しく感じられる。お土産というシチュエーションの効能。

とはいえすかすかの箱が増えてしまったので、全部バラしてカゴに詰めた。密かに「しあわせバスケット」と名付けてキッチンの端に置いた。

組箱は丁寧にバラすとひとまわり大きい1枚の紙になった。

本やなにかしらのコンテンツに変わって私の脳が潤います。