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○○のひとつ覚え


うちの旦那さんはこだわりが強い。気に入ったらお店でも食べ物でも、とことんそればかりになって、次のお気に入りができるまで冒険はしない。


次女は乳酸飲料が好きだ。小さい頃からカルピスが好きだった。旦那さんの中では、次女=カルピスとインプットされていて、いまだに買い物に行くと毎回のように次女へカルピスを買う。もういい大人なんだから、いくら好きでも毎回毎回カルピスはないんじゃないか?とは思うが、それは言わない。だってそこが旦那さんの良いところだから。


外出自粛で、もう何年もしてなかったお家焼肉をした。スーパーのお肉ではなく、精肉店のちょっと高級なお肉でやってみたらとても美味しかった。しかもお店で食べるより断然安い。旦那さんの中に、お家焼肉=安くて美味しい、が新しくインプットされた。近頃は毎週末お家焼肉の我が家。そろそろ私と娘は飽きてきているが、それは言わない。


たまの外食、旦那さんが行くお店は決まっている。定食屋さん、ラーメン屋さん、回転寿司屋さん、お好み焼き屋さん‥と、ジャンルごとにお気に入りがある。折角ならたまには違うお店にも行ってみようよと言うのだがいつも、なんだかんだ却下される。


そういえばつい先日。通りかかった”餃子の王将”の看板を見て、私は言った。

「ねえ、うちっていつも”大阪王将”じゃん。”餃子の王将”に行ったこと、ある?」
「昔行ったけど、餃子が美味しくなかったから2度と行きたくない」
「でもさあ、これだけの数のチェーン店があって潰れないってことは、皆美味しいと思ってるからなんじゃない?昔とは味も変わってるかもだし」
「そうかもな」
「今度1回行ってみようよ」


さて。これに旦那さんはどう答えたか。


「だって、大阪王将はポイントカードあるからポイントが貯まるじゃん。折角ならポイント貯まった方が得じゃん」


‥そこ!?そこですか!?餃子の王将にだってポイントカード、あるんじゃないのかな?行ったことないから知らないけど‥。


旦那さんの思考回路が少し理解できたような、逆に謎が深まったような。

餃子の王将への道のりは険しそうだ。



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