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あたらしく、はじまる。

昨年の12月、ちょうど半年前。

2019年の公演を最後に、ことばの泉は長い間お休みしていました。

そして、今日。

ひさびさの活動再開。

言語造形に、いや芸術自体に触れる機会からから遠のいた日々。
その日々を経ていま、自ら湧き上がる純粋な衝動とともに、再び言語造形がはじまりました。


半年ぶりのことばの世界。

空間に響く音韻の世界。


満たされる。




ひさびさに言語造形をして、

「わたし」が 体の中の まぎれもない私の席にすわる。
そんな感じがしました。


そして、ともに言語造形をしてきた仲間の声を聞いて、
それが本当に豊かな語りで、
またその人のことばに出会えて
嬉しいと思いました。



宮沢賢治  「なめとこ山の熊」 を先生から渡されて、読んだ後になぜか泣けました。

今日その物語の語りを練習する中で、

どの場面も美しく、優しく、悲しく、冷たく、そしてあたたかい。

そしてなにより神聖なのです。


そんな世界を、ことばひとつ、音韻ひとつで目の前に生み出していく。

それが、言語造形の世界。

宮沢賢治の、この物語の言語造形に
これから取り組むことができることが、幸せだと感じました。




ここで少し、導いてくださる先生のことを書きます。

今日、先生はこの数ヶ月の間のことについて話されました。

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この3月で全てのことが、いままでの自分は終わってしまった。

そして、振り返ってみて、今までの自分の生き方は嵐のようだった。
嵐が去った後に、残ったのはバラバラになった残骸だった。

ずっとそんな生き方をしてきた。

自分は、もうそんなやり方はしたくない、生き方を変えたい。

今まで自分がこうだと思うものに向かって嵐のように生きてきたが、

本当に大切なのは、自分の近くにいる人の精神が自分にとって何を教えてくれているのかなのではないか。

それに改めて気付かされた。


だから、まったく新しく仕事を始めるのだ。


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人が学ぶとき、必ず導き手が必要です。

ずっと、言語造形を、アントロポゾフィを学んで来れたのは、
この先生が、いつも新しくなり変わっていく姿を、ご自身が見せてくれていたからです。

知っている知識を与えるだけではなく、自ら自分自身を成り代わらせ続けている。

そんな人生の先輩が、「先生」なのだと思います。

導いてくれる「先生」に勇気と励みをいつもいただいています。



今日ここから、あたらしい言語造形が始まるのではないか、そんな気がしてなりません。





☆和歌山 言語造形クラス 「ことばの泉」

次回練習日は

2020年7月13日(月)13:00から。
岩出市上岩出地区コミュニティセンターで行います。 

見学、体験大歓迎です!

詳細、お問い合わせは mitteno20@gmail.com までお気軽にどうぞ!



文:momo


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